裏の裏は、表…に出せない!
実話誌等で暴走する裏系&馬鹿系ライターが、日本最大の歓楽街・歌舞伎町から発信するグダグダな非日常的体験と裏話。そして禁断の取材メモ!
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ヤクザに拉致監禁されたことはありますか? …あります。
ヤクザに拉致監禁されたことはありますか? 

あります!
それも一回や二回ではない! ・・・三回。

…なんで、こんなテーマかと言うと、
現在発売中の某実話誌で「ネオン街の危機管理・ワルに学ぶ喧嘩・護身術」というタイトルの劇画原作を手がけたからである。

喧嘩自慢のヤクザに護身術やヤクザ絡みのトラブルの反面教師となってもらい、
喧嘩術と危機管理を学ぶという内容なのですが・・・。
この中で「もしも、ヤクザ事務所に拉致されたら?」というセクションが・・・。
ヤクザがヤクザ事務所に拉致されることは、あることはあるが、そう多くはない。
まして、体験は一般人にむけて一般人の目線でということで…。
仕方なく、自分がヤクザ事務所に拉致軟禁された体験を書いたのです。

今回はそのお話を・・・。ヘラヘラヘラ。

数年前・・・。
私は某ヤクザ事務所に拉致監禁された。
話し合いの末にお金で解決することとなった。
…と、言っても、悪いのは完全にこちら。
内容は詳しくは言えないが、いい加減な悪口(?)を書いたのである。
某裏系コミック誌で当時連載をしていたヤクザのヘタレ話を集めた劇画・・・
「極道ヘタ打ち列伝」 http://www.coremagazine.co.jp/magazine/gekigamadmax/vol4.html
・・・で、歌舞伎町のあるヤクザの失敗談を書いた。
「これ!ワシのことやんけぇ!」・・・そりゃ分かる。
兄貴のことが漫画になってますよ!
御注進申し上げた若い衆がいたようだ。
まぁ・・・仕方のない話である(笑)

・・・って、詳しく言っておるネ。

手持ちのお金では役不足だったために、
私が残り、たまたま一緒にいて災難に遭遇した友人に届けてもらうことにした。
奴は関係ないといえば関係ないので、甚だ迷惑であったに違いない。
私の部屋まで往復の間、何度か、逃亡を考えたであろう。
まるで、走れメロスである。

奴を待つ間、私はジュースを出してもらい、
ボケェ~~とテレビを眺めていた。
幹部と若い衆が花札を始めた。
眺めていると、幹部が声をかけた。
「兄ちゃんもやるか?」
「・・・・・・。」
参加することにした。
これもお付き合いなのである。

花札を楽しんでいると、友人が戻ってきた。
「金、持ってきました」
「・・・・・・。それ、もういいわ」
「・・・へ?」
「こいつ、勝ちよんねん。それでチャラや!」

花札に勝ってしまった。ひとり勝ち。
「じゃあ、失礼します」
「・・・もう、来んな!」

仲良くなったそのヤクザ屋さんの事務所は、
今では喫茶店代わりに使っております。

・・・実は、これは二回目の拉致軟禁だったのです。
じゃあ、あとの二回は?
…そちらも、なかなかイイ体験なので、
とりあえず、どこかで「お金」にさせて下さい(笑)


※(この後に「ヤクザに拉致監禁されたことはありますか? …あります。」の続きを読む)となっていたら、他の拉致体験談がでております。


さぁ!出た
 ↓
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それでは「最初の拉致監禁」を・・・。

その頃の私は歌舞伎町デビューしたての水商売男であった。
調子がイイだけの生意気な構成作家では喰えなかったからである。
私はあるスポンサ-から高級クラブの支配人を任されていた。
店の玄関先でボ~~ッと歌舞伎町の人の流れを眺めていると、
私の前に一台のワゴン車が停まった。
スライドドアが開きふたりの男が降りた。
助手席からひとりの男が顔を出す。
「この店の支配人いる?」
「・・・僕、・・・ですけど」
そう答え終えるいなや、ふたりの男は凄まじい動きで私を車に押し込んだ。

車内では両脇を屈強な男たちに挟まれ、顔に刃物を突きつけられた。
・・・何が何やら分からなかった。
何で? 俺? 何かやった? 間違い? 
人には言えない女性関係などがアタマに浮かぶ。
実はそれすら真剣に考える余裕はなかったのが本当だった。
私は向けられた刃物で顔を傷つけないように、
身動き取れない身体をよじり、顔を背けることだけに必死だった。

歌舞伎町の裏通りにあるヤクザ事務所に連れて行かれた。
「親分が来るまでここに正座してろ!」
・・・私は言う通りにするしかなかった。

小一時間後、顔見知りの女性が事務所に入ってきた。
歌舞伎町で某クラブを経営するママであった。
彼女は入ってくるなり、私を見た。
『ああ・・・みっともない』
そう考えて、顔を伏せると、
数発の張り手の音が聞こえた。
「誰が、こんなことをせえと言った!」
彼女の声であった。
「まだ、どういうことか分からんやろ」
野太い声が続いた。
私は思わず顔を上げた。
スキンヘッドで巨漢の男がそこにいた。
親分であった。

「アンタ、これ見覚えあるか?」
親分は一枚の請求書と私の名刺を目の前でヒラヒラとさせた。
「・・・あっ!」
心当たりがあった。
親分は私に質問を始めた。
2~3の質問で・・・私は全てを悟った。
拉致監禁された理由である。


前夜のことであった。
私は「いい店を紹介してくれるか?」と言う客に一軒の店を紹介した。
かつて面接で雇用条件が合わなかったホステスを紹介してくれたママの店である。
その時のお礼でもあった。

今度はママはお礼にと、数時間後に別の客を連れて飲みに来てくれた。
互いに客の財布を使った歌舞伎町の古き良き交流でもあった。
ママの連れてきた客は会計の際に名刺を出した。
「明日、請求書をここへ届けてくれないか?」
客は歌舞伎町のポーカー屋であった。
「かしこまりました」

翌日、私は名刺のポーカー屋に請求書を持参した。
その店・・・様子が変であった。
店内はがらんどう。
留守番なのか? ひとりの坊主頭の男がいた。
「あの・・・社長は?」
「今、留守」
坊主頭はぶっきらぼうに答えた。
その答えで私はポーカー屋の従業員だと判断したのである。
これが、そもそもの間違いであった。

「これを社長に渡して貰えますか?」
「・・・これ何?」
「請求書です」
「アンタ誰?」
「こういうものです」
私は坊主頭に名刺を差し出した。
そして聞かれるままに昨夜のことを教えた。
・・・誰と飲みに来たということも。

普通は教えない。
この坊主頭のペテンが私より勝っていたということだ。
その男はポーカー屋に金を貸している闇金の使い走りであった。
集金に来て、店がこの状態。そこに私が現れたというわけだ。

坊主頭は請求書と私の名刺を持ち、そのままママの店に向かった。
「俺は支配人に頼まれた。支配人は社長が逃げたからアンタが払えと言っている」
回収できなかった貸し金の一部か、小遣い銭にでもするつもりだったのだろう。

ママは困惑すると同時に、目を掛けていた私の仕打ちに激怒した。
ママは極妻、いわゆる姐さんだったのである。
しかも、運悪く、親分が店内にいた。

玄関先でママが怒って坊主頭と押し問答をしている。
「どうした?」
それを聞きつけた親分はテーブルから玄関先にやってきて声を掛けた。
坊主頭は親分の顔を見るなり脱兎の如く逃げ出した。
「何じゃ?アイツは・・・」

ママは事の次第を説明した。
親分が何も言わないうちに同席していた子分が密かに動いた。
事務所連絡を受け、一台のワゴンが私の元に走った。

ママは、私がそんなことをするわけがない・・・と
しばらくして我に返った。
時すでに遅し・・・。
私はワゴン車の中で美顔(?)に傷が付くことだけを恐怖していたというわけである。

張り手の音はママが先走りした若い衆の頬を張った音だったのである。
私はありのままを説明した。
誤解が解けたママは頬が赤くなっている若い衆に言った。
「あんたらでケジメをつけなさい」
・・・指でも詰めるのか? ええええ!
私は、この時、初めて事の重大さに気が付いたのかもしれない。
・・・お馬鹿である。
ケジメとはその坊主頭を拉致して来る事だった。

ポーカー屋は親分の舎弟が経営する店で、
その日の夕方に警察の摘発を受けたのだそうだ。
だから店の中はからっぽだったのだ。
噂を聞きつけてキリトリに来たのが坊主頭だ。
どこの金融屋なのかもすぐ分かる。


坊主頭は先ほどの私のように、
事務所に拉致されて正座させられた。
「小僧!今、おまえのところの社長を呼び出したからな」
そう言うと親分は強烈な蹴りをお見舞いした。
吹き飛んだ。
坊主頭は痛みをこらえてその場所で再び正座した。
私の無罪は確定した。

「ごめんなさい。迷惑掛けたから、この請求書の料金、私が払うわ・・・」
ママがそう言うと、どうしてそう答えたのか…いまだに不思議なのだが、
「いいえ。ママに支払って戴く訳にはいきません。迷惑かけたのはこの男です。俺の責任でこいつから貰いますから」
なんと! なぜか・・・私は坊主頭に向かってそう言ったのである。
坊主頭が正座してうな垂れ硬直状態であったからこそ言えたのかもしれない。

「ん!気に入った!」
親分は自らの膝を激しく叩くと私を見た。

美顔(?)に付く傷ばかりを気にしていた私は度胸があるとされた。
事務所の横の部屋は親分のシノギであるフィリピン娘のタコ部屋になっていた。
その女たちをズラリと私の前に並べて
「好きなのをひとり連れてゆけ! 二人でもいいぞ」
・・・誘惑に駆られたが、じっと我慢した。

後日、お詫びを兼ねて親分が店に飲みに来てくれることになった。
一番高い酒を入れるからしっかり料金を取れと言う。
私は後悔した。ああああ・・・フィリピンを選んどけば良かった。
・・・・・大いに困った。 

なぜならば・・・、
親分はどこから見ても、誰が見ても超ヤクザな風貌なのである。
レスラークラスの巨漢でスキンヘッド、
眉毛は刺青、
指も未確認だが数本無い。

そんな親分に若い衆を引き連れてこられたら、
客は黙り込み、ホステスはビビる、
店のスポンサーに何を言われるか分からない。
ここは丁重にお断りしよう。

理由は・・・どうしよう?
そんな私の様子を見て、親分は全てを察してこう言った。
「俺の風貌か?俺のツラか?心配するな。ヤクザだと分からないように行くから。はははは」
そこまで言われては断われない。
私はその高笑いに一抹の不安を感じた。


後日、約束通りに親分は来た。

そのいでたちは・・・、
某浦安遊園地のネズミのトレーナーで色はピンク。
いつ流行ったんだよっていうケミカルなオーバーオール(古っ!)
真っ赤なスニーカーに真っ赤なアポロキャップのさかさま被り。
その全てが新品である。オーバーオールにはしっかりと折り目まで付いている。
これが親分の精一杯の配慮だ。
『来ちゃったよ~ん』
うぐぅわわわわわ・・・・・・死にそうであった。


店内は瞬間冷却機のように凍りついた。

歌舞伎町と言う街はヤクザの過密地帯である。
高級クラブでヤクザが飲んでいても不思議は無い。
そういう街だから、客は意外と何とも思わない。
むしろ、ヤクザが来るほうが良いのである。
彼らがいることでトラブルが起きない。

“猫またぎ”と呼ばれる魚があるそうだが、
不味くて喰えないから猫もまたいで行く。
歌舞伎町のヤクザが来ない店“ヤクザまたぎ”は、
つまらない店でもあるのだ。
彼らはそこらへんハッキリとしている。

親分はそのいでたちで、精一杯、可愛く振舞った。
……なのに、
レスラークラスの巨漢でスキンヘッド、
眉毛は刺青、
指も未確認だが数本無い。
・・・でもって、しっかりと「兄弟仁義」と「網走番外地」を歌った。

店内の他の客は見てはいけないもののように目をそらし続けた。
これって・・・拍手するべきなのかな? どうしよう?
一体、何が起きているのか、
客は状況判断が出来なかったはずである。


・・・で、アンタはどうしたって?
笑い転げてましたよ。ヒィ~~~~苦しい。

これが最初の「拉致監禁」の顛末です。

十数年後に親分はお亡くなりになった。
強面だが冗談が判り、笑顔の可愛い人だった。
……スキンヘッドでレスラー体型でしたが。
歌舞伎町の判る人は判る、K親分です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに三回目は山に捨てられました。
面白くも何ともねぇ!
(これは別の漫画にしましたが)

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三回もやられりゃ、そりゃ・・・腹も据わるって!

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