裏の裏は、表…に出せない!
実話誌等で暴走する裏系&馬鹿系ライターが、日本最大の歓楽街・歌舞伎町から発信するグダグダな非日常的体験と裏話。そして禁断の取材メモ!
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熊本刑務所・獄中報復事件のその後
しばらくブログを更新できなかった。バタバタと駆け回っている日々に加え、夜系やヤクザコミックのシナリオ協力などが重なっていたためである。楽しみにしておられたごくごく一部の奇特な皆様方…申し訳ない。

報告が遅れましたが、行って来ました。
先の『熊本刑務所・獄中報復事件』の初公判である。
http://shinshun.blog47.fc2.com/blog-entry-26.html

…凄まじい問い合わせや抗議があった。主に業界(?)関係者からですが…。
取材先でも必ずこの件は訊ねられた。
抗議も両サイドからですから参りました(笑)


それはさておき、その一部を報告しましょう。

(事件の報道です)【動画アリ】
http://www.rkk.co.jp/cgi-bin/newscgi/backno_page.cgi?id=NS003200604122032204



罪状認否で事件の詳細が検察官から述べられる。
『はい。その通りです』
やはり、先の読み通りの獄中報復事件であった。


DSCF2471.jpg



刑務所内の傷害事件(殺すつもりでした…という供述を変えなった為に殺人未遂となった)としてはかなり重い求刑十二年。即日結審した。判決は31日。世間を震撼させた抗争事件の獄中報復としてはあまりにも早い。

私が期待していた争点…。
『刑務所側が受刑者配置を誤ったために事件を誘発した』
弁護士が「争点」を持ち出そうと、それに関連した質問をすると、
ヤクザは…弁護士をチラリと見た。
『もう、そんなことはどうでもいいんだ……』そう言わんばかりだった。結局、中途半端な形でその争点は濁されてしまった。
被告にとっては、どうでもいい問題だったのであろうか?
『そんなことは勝手にそっちでやってくれ』
心の声が聞こえてくるような一瞥であった。

裁判は終始、その毅然としたヤクザの態度が実に印象的だった。
質問のひとつひとつに、不利になると分かっていながらも
自分の考えや事実を隠すことなく堂々と答えていた。

いくつかのスクープ的な新事実もあったのだが、
諸事情の為に印象的だった最後のやりとりを報告しよう。

検察が訊ねた。
『刑を終えたらヤクザを続けますか?』
『続けます』
『辞めようとは思わないんですか?』
『私は15の歳からこの稼業しか知りません。他に何も出来ません』
『刑務所の中で技術を覚えて、堅気になってそれを生かしてみようとか思いませんか?』
『正直、私にとっては、それは夢かもしれません。しかし、今度の刑期で私は生きてシャバに戻れないかもしれません。なにより、私のように指がなく、モンモンをしょったヤクザを…今回のような事件を起こした元ヤクザを…誰が雇ってくれますか? 誰が仕事をくれますか?』
『……。組織に戻っても、ヒットマンとして行けと命じられるかも知れませんよね。どうしますか?』
『それはありません。私の親や兄弟は、長い懲役から戻った人間をそのようには扱いません』
『あった場合どうしますか?』
『………。ありません』
『もしもですよ?』
『その場合は盃を返して堅気になります』
『…やめるんですね?』
『私がヤクザを辞めたらブルーシ-トに包まって野垂れ死ぬのが関の山です』
『組織に戻ったら何らかの地位や褒美が出るのですか?』
『何もありません。そういうことはあるかもしれませんが、私はそうしてもらう資格はありません。今回の事件で迷惑をかけているからです。私を(ヤクザとして)育てていただき、現在の地位に置いてもらえただけでも充分です』
『……』

ネチネチと質問し続けた検察が完全に気後れしていた。


私はさまざまなヤクザ裁判を見てきたが、ここまで堂々と自分の考えを曲げずに答えるヤクザを初めて見た。

退廷。屈強な刑務官に左右を固められていた。それに一瞬抵抗するようにヤクザが身体を硬くして立ち止まった。刑務官は何かに気づくと素直にヤクザに時間を与えた。裁判の成り行きを見続けた刑務官は何かをヤクザに感じていたのかもしれない。

刑務官に軽く会釈をすると、
ヤクザは傍聴席の一角を真っ直ぐに見つめた。
そこには組織の関係者らしき集団がいた。
しばらくの沈黙が流れた。
堰を切ったように関係者のひとりが声を掛けた。
『…頑張れよ』
その言葉を受け止めると、ヤクザは静かに頭を下げた。
頭を上げると涙が滲んでいるような気がした。
そして二度と目を合わせることもなく(あわせないようにして)
傍らの刑務官に合図の会釈をした。
刑務官は軽くうなずくと彼を退廷させた。

白状すれば、不覚にもこの時に、私は涙がこぼれそうになった。

色々と言われてはいるが、
ヤクザ社会はこのような男たちの世界でもある。


DSCF2477.jpg




これを記事にするときは、おそらくこんな書き方はしないだろう。
冷徹な報道か、おどろおどろしい書き方をすることだろう。
こういう感想は入らないし、こんな「本音」はここだけでしょう。

考えさせられる裁判でした。
皆さんは…どうお考えでしょうか?



明らかになった事件の詳細は別の機会で……。
ところで…抗議ですが、
2~3の抗議があった時点で
新人編集部員の為に返答マニュアルを製作。
こちらの組織ならこう答えなさい。あちらの組織ならこう答えなさい。
…と微妙に違っておった。

ところが!某T澤クンという編集部員が間違えました。
こちらなのに、あちらのマニュアルを答えてしまったんです。

『なんだとぉ!』

その報告は……涙声でした。

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熊刑でヒットマンを襲った受刑囚、
彼の求刑は十二年。
判決は十年であった。
前刑と合わせて残りの人生を刑務所で暮らすことになる。

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