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熊本刑務所・獄中殺人未遂事件の真相
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~熊本刑務所~


これは世間を震撼させた暴力団抗争の獄中報復だった!


こういう事件記事があった。ただ、これだけを読むと刑務所内で起きた受刑者同士のよくある喧嘩のように思われるだろう。


…しかし、


熊本刑務所:受刑者を作業用具で刺した40代受刑者を逮捕 

熊本刑務所(山本清所長)は12日、収容中の男性受刑者が刑務所内で作業用具で刺される事件があり、40代の男性受刑者を殺人未遂容疑で逮捕したと発表した。調べでは、加害受刑者は3月29日午後2時ごろ、剣道の防具を作る作業中に、キリ(長さ15センチ)で作業場にいた50代の男性受刑者の左胸や背中など計十数カ所を刺し、13日間のけがを負わせた疑い。被害者が加害受刑者のそばを通り過ぎた際、急に追いかけて切りつけたといい、詳しい経緯を調べている。加害受刑者は容疑を認めており、11日に逮捕され12日に送検された。
 同刑務所の甲斐修一・庶務課長は「プライバシー保護の観点から受刑者個人を特定する事項は公表できない」として、名前と年齢の発表を拒んでいる。 (毎日新聞 2006年4月12日)

(事件を報じた熊本RKKの報道)【動画アリ】
http://www.rkk.co.jp/cgi-bin/newscgi/backno_page.cgi?id=NS003200604122032204

この事件報道に違和感を覚えないだろうか? 
わざわざ付け加えた『プライバシー保護の観点から受刑者個人を特定する事項は公表できないとして、名前と年齢の発表を拒んでいる』という一文である。
プライバシー保護?
被害者のプライバシー保護も出来ない国が、加害者のプライバシー保護をするのか? 
たしかに刑務所内の事件ではそれらが発表されることは少ない。
あえてこの一文を付け加えたことに違和感を覚えるのである。
そして3月29日の事件を4月12日に発表という時間経過。


容疑は「傷害罪」ではなく「殺人未遂罪」。
刑務所内で喧嘩をした場合には、加害受刑囚は「殺す意思などなかった」と訴えるものだ。
例え死んだとしてももののハズミだと…。
なぜなら、受刑囚という身分でありながら刑務所内で事件を起こせば、累進級(累進処遇)は取り消され、受刑囚が忌み嫌う厳しい懲罰を受けることとなる。
起こした事件が殺人未遂となれば、そのような規律違反といった問題では済むはずはない。
刑期は重ねられ長くなる。
一説によるとシャバで起こす事件の2割増し。
そういう理由から突発的な喧嘩が殺人未遂となることは少ない。
裁判では相当の不利になる。
執行猶予も情状酌量もない。
刑務所という「法」の庭場での殺人未遂。
法の番人たちにとっては絶対の不可侵領域。
まさに天に唾する行為に等しいからである。


未遂というのは文字通り遂行できなかった行為。
殺人を意図し行動したが、目的を果たせなかった行為ということになる。
事件の状況は、「急に追いかけて切りつけた」
…やはり刑務所内での激昂に駆られた喧嘩であるような報道だ。
この行為が殺人未遂とされるのは、加害受刑囚自身が「殺人」目的であったをことを供述、いや、宣言(?)しているからに他ならないだろう。
これは間違いなく犯行が宣言されている。
加害受刑囚は取調べでそれらを自認していると思われる。


別の新聞記事ではこうある。
『当時、工場内には受刑者52人と監督の刑務官1人がおり、刑務官が男を制止したという。キリは各受刑者に貸し与えていた。同刑務所は「事件の前兆のようなトラブルは把握していない」とし、動機を調べている』
この「前兆のようなトラブルもなく」という一文が刑務官の事件への驚きと、事件が加害受刑囚によって静かに計画された行為であったという確信を抱かせる。
…と同時に、この一文は刑務官、いや、刑務所の異常ともいえる怠慢振りを露呈した一文となる。


なぜなら…、この事件は世間を震撼させた暴力団抗争事件の獄中報復事件であることが取材で明らかとなったからである。


刑務所側がそれを予感しなかったどころか、加害受刑囚が獄中報復を実行できる環境そのものを、彼らの怠慢が作り出していたからである。

新聞記事のある庶務課長のコメント「プライバシー保護の観点から受刑者個人を特定する事項は公表できない」として、名前と年齢の発表を拒んでいる。

…これは事件の真相隠しと同時に自分たちの職務怠慢をも隠す一文に他ならない。
また、そうせねばならない一大暴力団抗争に関連した事件でもあったからだ。



【浮かび上がった驚愕の真相】


記事を今一度読み返すと、加害受刑囚は左胸…いきなり心臓を狙っている。
そして逃げる被害受刑囚に追いすがって十数か所。
それらは腎臓、肺、肝臓…。間違いはないだろう。
監視された刑務所という場所、限られた刃渡り5センチのキリでは、目的を果たせなかっただけのような気がする。


この事件が起きた熊本刑務所は、懲役8年から無期懲役までの受刑者が対象の収容分類LBの刑務所。
分かりやすく言えば、L:長期で、B:犯罪傾向の進んだ者…を収容する刑務所である。
現在760人を収容している、有名なヤクザ刑務所でもある。
ここを舞台としたヤクザVシネマシリーズもあるほどだ。
つい先日も、受刑者が刑務官を襲うという事件が起きたばかりである。


事件の詳細は意外と簡単に調べは付いた。
この殺人未遂事件の被害受刑囚は世間を震撼させた一連の暴力団抗争の発端となる事件のヒットマンであったのだ。


平成13年8月15日、東京都葛飾区四ツ木斎場での住吉会最高幹部射殺事件である。
ヤクザ社会で言う義理場での襲撃は掟破りといえた。
被害受刑囚は用意周到に住吉会のネクタイ・代紋バッジを用意し、組員になりすまし銃弾を放った。
男はすぐさま取り押さえられ、同会組員によって事務所に軟禁された。その後、警察の説得により身柄を引き渡された。
その襲撃犯のひとりが熊本に収監されていたのである。
この襲撃事件はその後の一連の凄まじい報復抗争を呼ぶことになる。
報復を仕掛けた住吉会側に死刑・無期懲役の判決者を出したことでも一連の報復抗争の凄まじさは分かる。


この元ヒットマンを熊本刑務所で襲った受刑囚は、報復抗争の中心となった住吉会幸平一家。
ヤクザ激戦区・新宿を本拠とする武闘派組織・幸平一家加藤連合の組員であることが確認された。


驚くべき事実であった。
ひとつの檻の中に敵対する猛獣を置いていたのに等しい。
事件は、やはり、獄中での単なる「喧嘩」ではなかった。
「殺人未遂」とされた読みも正解だった。

取材を試みるが、ことごとく拒否された。
関係各所はノーコメント、ヒットマン組織は解散、加害受刑囚の組織はマスコミ嫌いで有名でもある。
全て一切の拒否である。

しかし情報は集められる。…刑務所のことは刑務所に聞け…である。


刑務所内は見栄と虚構の世界である。
被害受刑囚は自分が四ツ木斎場事件の実行犯であることを刑務所内で誇示していたのである。
そこに不良押送で他の刑務所から加害受刑囚がやってきた。

信じられないことに被害受刑囚と加害受刑囚は同じ班に配置された。

事件は刑務所内の作業場で起きた。
剣道の防具を製作する作業場、10人が横一列にひとりひとり仕切られた作業台に並び、刑務官が監督をする。
凶器となったキリは全員に与えられるのではなく、その作業工程で監督官に願い出て貸し与えられる物である。
加害受刑囚はその凶器を刑務官から貸し与えられたのである。

…受刑囚の分類調査(入所時の身上や素行・犯歴などの調査)やその所属組織の関係調査等はいったい何なのであろうか?


これは、法務省、熊本刑務所の大失態であろう。
監獄法改正という中での大不祥事でもある!事件を誘発したとも言っても過言ではない。

このような世間を騒がせた一連のヤクザ抗争の当該組織の組員を近くに配置するのはどういうことであろうか?
この事件が新たな暴力団抗争の火種ともなりかねない。

事実、この殺人未遂事件の真相が刑務所社会を駆け巡り、四ツ木斎場事件でのもうひとりの実行犯が徳島刑務所でリンチ襲撃された。
この事件は報道もされていない。


犯罪者の増加で刑務所は飽和状態であるとは聞く。
しかし、新聞のコメントは事件の重大さよりも、自らの職務怠慢を覆い隠したようににしか思えない。


限られた条件の中での殺人未遂事件…いや、獄中報復事件。
ヤクザ社会も表社会同様に打算的、保身的となっている。
犯罪を賛美するつもりはさらさら無いが…こんなヤクザもいたのだ。
聞けば、侠は不良押送で熊本刑務所に配置転換された。
刑務所側があえて近くに置いたということになる。


この侠…、そして、かつて組織の為に己を殺した侠、お互いに遭遇しなければ、いつの日か、無事に刑期を全うし、社会復帰したのかもしれない。そう考えると虚しい…。



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住吉会幸平一家は関東ヤクザの最大組織・住吉会の中で、四ツ木事件での最も過激な報復を繰り返した組織。
一連の暗殺報復事件で複数人の死刑判決、無期懲役判決者も出している。
その中核組織である加藤連合は本拠地をヤクザ激戦区・歌舞伎町に置き、その代表は幸平一家の代行でありながら、実力を認められて住吉会執行部の重職にある。(筆者註:記事当時。その後、幸平一家の当代を継承)

その系譜はあの第一次・第二次池袋抗争を巻き起こした幸平一家池田会(池袋抗争で解散)。
その決して引かないという家訓を受け継いでいる。ただ、我々のようなチャラチャラとしたマスコミが大嫌いなことで有名。

その為にこの追記がクルクルと変わることになった(だけではありませんが…)この一文もすでに危ないかもしれない。


不良押送という刑務所用語(?)がある。問題(刑務所内で風紀を乱す、抗争などの当該組織同士などの理由)のある暴力団関係者などの配置変えである。加害受刑囚はこの不良押送にて熊本に…。

しかも懲役を務めることになった罪名は殺人罪。今回の重刑で二度とシャバには戻れないかもしれない。…驚かされた。

この人物への驚きとは別に、同会の組織名を出し、被害受刑囚の組織名を出さないのは、ヤクザ社会の常識や評価とは無関係に、私がこの事件に限っては、一般社会的には事件の被害者であるというスタンスからである。文章の最初に被害者のプライバシーすら守れない国が加害者のプライバシーを守る?これは事件隠しだ!としたからでもある。私のささやかな抵抗をご理解いただきたい。


【熊本刑務所獄中報復事件のその後】
http://shinshun.blog47.fc2.com/blog-entry-34.html
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http://www.zegen.com/やっとリニューアル完了しました。あいかわらず胡散臭い!でも、一度のぞいて見てください。
2006/05/08(月) 04:40:20) | 武内晃一ブログ -歌舞伎町午前零時-
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