裏の裏は、表…に出せない!
実話誌等で暴走する裏系&馬鹿系ライターが、日本最大の歓楽街・歌舞伎町から発信するグダグダな非日常的体験と裏話。そして禁断の取材メモ!
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写してはいけないヤクザの“日常(オキテ)” 写真家・中村龍生さん 雪の桜
しばらくぶりの大先輩にお会いした。

写真家の中村龍生さん。
40年間もヤクザ取材の最前線で活躍するカメラマンだ。

とある私鉄沿線の日本料理店のランチタイム個室、
中村さんが体験したヤクザ取材の裏話を…記事に。
某雑誌(実話ナックルズ)に掲載されるグラビア記事の取材だった。

中村さんとは義理場(冠葬祭などヤクザ行事の開催場所)など
数多くのヤクザ取材の現場で一緒になることが多かった。

あんなことがあった、こんなことがあった。
ヤクザ取材の裏話で盛り上がる。

中村龍生さんはヤクザ専門誌と揶揄される実話誌、
私はヤンキー雑誌やDQN雑誌と揶揄される若者向け実話誌。

どちらも“暴力団を賛美する不良図書”四大誌に認定(笑)。

私の中心媒体であるその若者向け実話誌は
他の認定三誌がヤクザ専門誌と呼ばれる雑誌である中、
堂々認定され、不良有害図書の殿堂入りを果たした。

業界人=ヤクザの読者が少ない分、
ワシは過剰な提灯賛美はしておらんのだが…。
とりあえず彼らの主張を垂れ流すのはけしからん!と。

冒頭で某雑誌と遠慮した書き方をしたのは、
実は、この記述があるからで。
名誉のために申し添えますが、
認定されたのは今回取材の実話ナックルズではありません。
そのライバル誌だった実話マ……、コラッ!

その実話マ(こらっ!)のヤクザ取材や記事の多くは私だ。だ・か・ら、
『アンタが個人的に認定されたようなもんですな。おめでとうございます』
…と、ある編集部員。何じゃ!わりゃ!

中村龍生さんとは互いに違う媒体ではあるが、
まるで共同取材のように義理場を走り回った。

そういうふたりでもあったので、今回の取材は
取材というよりも同窓会のようなノリでもあった。

……つい、この間のことなのに、もう同窓会気分。

というのも、
ヤクザに直接接触して正面からの取材は厳禁。
そういうメディアがほとんどとなったからだ。

ヤクザ取材しているライターに
『暴力団とは交際しません』『関係ありません』という念書を切らせる出版社。
そのわりにヤクザ記事は人気だけはあるもんだから巻頭巻末当たり前(笑)
ハハハハと薄ら笑いをするしかない。
『自分たち(出版社)の身を守るだけやないか!』
宮崎学先生が大激怒しておった。

そもそも自己責任でやっておるから、
いまいちピ~ンとこなくて、
宮崎先生の怒りに対して、
私はアホの子のようにホケ~としておった。

で、大先生の危惧どおり、
かくして虫の目(密着)取材のヤクザ記事(鳥の目取材の俯瞰系や報道系を除き)掲載はほぼ全滅。
(こういうことかぁ。ナハハハ)


そんな状況でも業界事情を更新するために、
継続せねばならない個人的なオフレコ取材は続けている。
これはお金にならない。経費すら自前。
金より興味や好奇心で突っ走って来たから苦にはならないが、
掲載してくれる媒体が無いのだから、確実に貧乏になっている今日この頃。

そんなこんなで中村龍生さんの取材は同窓会ノリ。
私は取材主旨や編集部意向をまったく無視。
と言うか、どこ吹く風。
ピントを外した内輪話ばかりをしてしまい、
肝心のインタビューが……。

取材(というか、ふたりの話)の方向修正をしようとする編集者Tさん。

……なのに、

Tさんが質問をすると
中村『そういうことは神峻さんが詳しいから』
神峻『そうそう。詳しい』
ふたり、モグモグ…。

次の質問をしても
中村『現場に神峻さんも居たから』
神峻『いたいた。真ん前に居た』
ふたり、モグモグ…。

中村『これで取材になるの?』
神峻『なるっしょ』
ふたり、モグモグ…。

ならんやろ!

普段はこんなこと無いんだけどね。
ヒャヒャヒャヒャ!

編集者に大迷惑を掛けて追加取材(笑)。


おかげ(?)で猛反省した私的には面白いものになりました。
激ヤバな裏話や掲載不可の話も数々あったのですが、
そこは先のコンプライアンス事情もあるので匂わせるだけで(笑)。
正直、3倍くらいのページは欲しかった。
(それやと読者は満腹やろ!腹八分目という言葉を知らんから、おどれはブクブクと)
倍くらいかな?
(その分、お前は原稿が遅れるやろ!印刷所停める気ぃか!落とす気ぃかぁ!)
それでも皆さんにはヤクザ取材の裏話に『へぇ~~』のはずです。

nakamuraryusei.jpg
現在発売中(明日か?ワシは知らん。笑)の実話ナックルズに掲載されています。
別々の媒体専属だったふたりの名前が並ぶ、いや並ばせて頂けるのも感慨深いものがあります。


ヤクザ取材40年、
誌面の関係で割愛させて貰ったが、
取材現場を見事に仕切る中村龍生さんも、
『最初は怖かった』(マジィ?)

現場仕切りは抜群。
これだという一枚は絶対に外さない。
ファインダー越しではあるが修羅の侠たちと対峙する度胸。
業界事情や慣習、彼らの行動原理を熟知。
何よりも取材対象者たちからの信頼。

nakamurashuzai.jpg
ヤクザの義理場で集合写真を仕切る中村龍生さん。
これだけの人数の侠たちの身体の傾き、衣装の乱れ、視線…、
何より大切な羽織の紋付代紋が隠れていないか、曲がっていないかを瞬時に判断する。
中村さんに仕切りを任せ、背後から仕事振りを思いっきり撮っちゃってる私(笑)。



写真の巧みさだけでなく
それらの経験と知識が中村龍生さんを
ヤクザ撮影の一人者としたのだ。
その中村さんの告白、

『最初は怖かった』

私自身も思い返せば、
最初はヤクザ映画の中に放り込まれたような。
そこが現実の世界で無いような気がした。

でもそこは映画館でも
自宅のリビングでもない。

ちなみに私の部屋にリビングは無い!

見ているものは画面の中の世界ではなく、
紛れもない現実。けっして安全地帯ではない。

中村龍生さんが取材で何気なく言った言葉、
『“リアリティー”というものは所詮は作り物。
私が撮影していたものは“リアル”』

何かを思い出させていただいた。


そんな中村龍生さんが発表した最新の一冊がこれです。
ヤクザ専門撮影とは違う写真家としての中村龍生さんの写真集です。

この写真集は、3.11以降、失われてゆくものへのレクイエムですね。
yukinosakura.jpg
雪の桜 中村龍生写真集 日本カメラ社刊


中村龍生

1952年東京都・田無市(現西東京市)に生まれる。
スタジオの助手を経て、フリーランスの写真家として活動する。
二〇代前半より月刊『近代麻雀』の専属カメラマンとなる。
また雑誌を主なメディアとして活躍する。
併行して、ヤクザ、雀士ら、特異な世界に生きる男たちのいきざまを追い続けている。

作品集:
『レイジー』(ベップ出版)
『阿佐田哲也・修羅場ノート』(KKベストセラーズ)
『鈴木史華写真集・いとおしく愛』(ぶんか社)
『雀狼たちの肖像』(竹書房)
『オンザロード』(私家版)
『幻覚の都・水に落ちた月』(私家版)

……そして、
過去記事『突撃!ヤクザの晩ごはん』で私が絶賛したフォトエッセイ
『華を喰らう侠(おとこ)たち』(成甲出版)

4880861200.jpg

取材現場で原稿執筆のために私が撮影する写真。
このブログでも時折登場するOFFショット。
あくまでも文章に変換するための写真に過ぎないが、
素人カメラマンである私に、
大きな影響を与えてくれた偉大な一冊だ。

中村龍生さん、ありがとうございました。

感謝を込めて。


(C)SHINSHUN


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