裏の裏は、表…に出せない!
実話誌等で暴走する裏系&馬鹿系ライターが、日本最大の歓楽街・歌舞伎町から発信するグダグダな非日常的体験と裏話。そして禁断の取材メモ!
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未女売春振り込め詐欺
新種の振り込め詐欺が不夜城で増殖している。
それはネオン街浄化作戦の裏で増加の一途であるデリヘルや裏風俗、そして改正された青少年育成条例・児童買春法を悪用した詐欺。
かつての美人局や劇場型振り込め詐欺にも似た、浄化や摘発が生み出したとも言える最終進化型の歓楽街振り込め詐欺であった。

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これはある風俗雑誌の元編集者からの情報である。
彼は風俗店を紹介する某雑誌の編集者であった。
歌舞伎町・池袋・渋谷という都内を代表する歓楽街の主役であった違法風俗店や無許可風俗店は度重なる浄化作戦や摘発で一掃された。
今や風俗街のテナントビルは空き物件だらけである。
真っ白で何も無い看板が無性に眩い。
痛手を負ったのは風俗業者だけではない。

そうしたビルオーナーや風俗店にタオルなどを下ろすリネン業者を初めとする関連業者、近隣の飲食店や商店までも…。
だが、最大の犠牲者はそうした産業に従事していた人間たちだった。
彼も影響を受けたひとりだ。
風俗店が無くなれば広告収入で成り立っていた風俗雑誌にも多大な影響が出る。
倒産した風俗雑誌会社もあった。
縮小を余儀なくされ彼はリストラされた。
彼は取材先であった風俗店や社交店の路上配布用チラシのデザインなどで細々と食っていたのだが、そのチラシも四月の改正東京都迷惑防止条例で禁止された。
そうした彼の近況を心配して連絡したのだが、その彼からネオン街で増殖しているある詐欺行為を耳にした。
やはり彼のように浄化作戦で職を失った人間たちが手を染めた犯罪であった。

彼の口利きで一人の男に会った。
彼は匿名を条件に取材に応じた。
陽に焼けた茶髪の青年は、大人しそうな印象すら与える。

「元の商売は何軒かの風俗店と契約したスカウトでした。月収にして7~80万くらい稼いでいましたよ。風俗のスカウトと言うのは簡単に金になりましたから…。人間関係が面倒なキャバクラなんかと違って裸になれて我慢すればOKの世界でしたから。キャバクラと違って紹介したオンナが続くんですよ。紹介料もすぐ貰えた。ところが浄化作戦で風俗店があれよあれよと無くなっていき、今度はスカウト自体が禁止されました。別に違法行為や迷惑行為をしてきたつもりはありません。未成年者に声をかけた事もありませんし…。どうしてでしょうかね?」


仲間の何人かは市場調査の会社を立ち上げ、アンケートと偽ってスカウト行為を続けたり、人材派遣会社として窓口を設けたりもしたが、肝心の人材の供給先が無い。そうして殆んどが廃業していったと言う。


「失職した僕は知り合いの出会い系業者のサクラをやり始めました。そこは無許可のデリヘルもやっていて、出会い系で素人好きの客を拾うんです。メールを打つ事よりもスカウトで鍛えられた話術を持っていた為に他の部署に回されました。出会い系の未収料金回収兼架空請求詐欺の部門でした。そこで二万だの三万だのを回収するよりも、手っ取り早く金になる方法ばかりを考えていました。スカウト時代に扱っていた風俗勤めのオンナ達も職が無くキャバクラなんかに転身しましたが続くわけがありません。先輩がそうしたオンナを集めてデリヘルを始め僕も加わりました。デリヘルとは聞こえがいいが派遣売春ですよ。ここでも出会い系で客拾いです。取り分は二万だと五千円、三万だと一万です。少ない時でも三本、多い時は二十本以上は拾えました。リピーターもいましたからね。そんな時に事件が起きました。密室である事をいい事にオンナを脅して乱暴し金を支払わなかった客がいたんです。何日か張り込んで捕まえました。すると普通のサラリーマンでした。「金で解決してくれ」とすんなり二十万を差し出すんです。それがキッカケでしたね…」

こうして彼は歓楽街の買春客を相手とした振り込め詐欺に転じた。
客を尾行し自宅確認や身分確認をして連絡する。
名目は様々…。妊娠した、外傷が出来た、性病に罹ったなどであった。
ホテル内で撮影した携帯電話の記念写メなどの証拠も用意させた。

そんな時に、あるニュースが確実に金に変えることを教えてくれたのである。
児童買春や猥褻行為の処罰規定が強化されたニュースや、それらで逮捕された人間の実名報道であった。

売春防止法は妙な法律で売った側だけが処罰される。
しかし、児童買春はそうではない。
詐欺行為の被害者にとっては、買春行為の罰金やその後の処罰よりも安い金額で話が付く。
何よりも、社会的な信用の喪失だ。

……そこが彼の狙い目であった。
出会い系で未成年の援交狙いの客を重点的に拾った。


「スカウト時代にオンナ名義の口座を沢山持ってましたから、そこに振り込ませます。チマチマした架空請求より金額はデカイし、こちらの言い分はあくまでも和解金なんですよ。直接、請求に行くこともありますよ。まず向こうが会いたがりませんけどね。ニセ弁護士を仕立てた事もあります。知ってます?弁護士というのは身分証明書は無いんですよ。名刺一枚あればいい。それだけで相手は折れてきますね。スカウト時代に見向きもしなかった未成年に目を付けるようになりました。相手も行為の前後に学生証を見せられて喜んでるような馬鹿を狙いますよ」


逮捕されれば彼は詐欺行為だけでなく、児童買春の管理斡旋罪に問われる事になる。


「詐欺なんて申告罪でしょ?誰が訴えますか?架空請求や交通事故をしたなんてデタラメじゃないんですよ。身に覚えがあるから金を払うんですよ。あなたも犯罪者なんですよって強調しますよ。お互い犯罪だって分かっていて手を出している確信犯ですが、こっちはアトが無いけど、向こうはそうじゃないですからね。どうにでもなりますよ。何なら裁判にして自分の買春行為や性行為を細かく供述しますか?ってね。簡単ですよ。今まで100%成功しています。舐めて来たり開き直ったりしてトラぶったら本職に出てもらい、立ち直れないくらいメチャクチャにしてやりますよ。夜の世界はそういうコネは普通にありますからね。東京都の幹部職員や警察官までいましたよ。ホントにざまぁみろでした。ネオン街を変にした奴らですよ。そいつらが裏では金で未成年者を買ってイイ気になっている。そういう奴らの方が高い金額が取れて聞き分けはいいんですから…(笑)。荒稼ぎできるだけして、いつか、洗いざらいぶちまけてやりますよ!」


そう言った彼の顔からは、最初の優しそうな印象は消えていた。



東京都青少年育成総合対策推進本部の本部長に就任した浄化運動の急先鋒、竹花豊副知事(肩書はともに当時) は雑誌のインタビューでこう語っている。

「違法な風俗店が軒並み閉店に追い込まれると、健全な営業をやってきた店も、お客が来なくなったとか、一時的に収入が減ったとか、そういう影響が一時的に起こるかもしれない。それはそれで仕方ない」

「俺が飲みにいける歌舞伎町…」発言の小泉首相は、さる5月19日に歌舞伎町視察を終えテレビのインタビューに答えた。

「何も全てがクリーンでなくてもいい。いかがわしさや不健全さが多少あってもいいんじゃないか?」

こうした高所からの物言い…。
彼らには足元と現実が見えているのであろうか?


浄化や摘発が続くネオン街の裏側。
そこでは、今、何かが蠢き始めている。



(C)SHINSHUN / コアマガジン 
実話マッドマックスVOL.14 
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(C)SHINSHUN/RAN・MASUMI コアマガジン
コミック「あなた知らない闇世界」VOL.1
http://www.coremagazine.co.jp/img_index/syoseki/cc/yami_samp_l.jpg
乱真澄 http://www.ran-ran-ran.com/
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後日、彼は歌舞伎町から消えた。

『戻ってきたら、また話を聞いて下さい』
前述の元風俗誌編集者からそう伝言された。


彼の消えた数ヶ月後、
千葉で死体が発見された。
振り込み詐欺グループの内紛によるリンチ殺人であった。
死体の数は四つ。

その中に彼はいなかったが、
そのグループと人的交流があったために姿を消したのではないか?
そう伝え聞いた。


その事件…、報道はされていないが、実は歌舞伎町が舞台であった。
リンチの現場は彼らが歌舞伎町で経営している社交店であった。

リーダーとされる主犯は私が良く知る人物でもあった。
この事件、いまだに明かされていない闇は多い。
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