裏の裏は、表…に出せない!
実話誌等で暴走する裏系&馬鹿系ライターが、日本最大の歓楽街・歌舞伎町から発信するグダグダな非日常的体験と裏話。そして禁断の取材メモ!
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~街づくりは住人たちの手で!~ 賞賛!ゴールデン街の若き住人たち。
私は歌舞伎町の住人ではあるが、ゴールデン街が大嫌いである。
同じ歌舞伎町ながら、あの街は別世界。
住人たちや客、何となく人種が違うように思っている。
とにかく貧乏ったらしい。ウジウジしている。エセインテリ。文化人気取り。
負け犬の巣。馬鹿まるだし! 
小学校の時に教室の隅に置かれたゴミ箱の付近に集まって、自分たちだけのコミュニティを作っている、根暗で、馬鹿で、運動オンチのハブっ子たちがいた。
あいつらと同じだ。
……考えただけで、煤けた匂いと小便の臭いが鼻に付くような気がしてくる。

この街では誰もが時間が止まったかのように、カウンターの止まり木でグズグズ呑んでいる。…か、と思ったら、安酒で泥酔、隣席の見知らぬ人間に、政治、芸術、演劇、文学、あらゆる議論を吹っかけてクダを巻く。

ああああ……考えただけでイヤだ!

ゴールデン街は昭和を残した最後の呑み屋街。
正確に言えば花園○番街・三光商店街など各路地ごとに名前があるのだが、
うるさい事は言わず、新宿ゴールデン街! 
元々は青線(非合法売春街)であった。
その名残りは現在の各店舗にも色濃く残っており、二階や三階がソレ用の部屋だった。
戦後、新宿が復興してきて、露天商や屋台の飲み屋なんかを押し込めた場所がここなのだ。

お店の殆んどは三坪から五坪。
それはこの街の造りが棟割りの長屋形式になっているからで、四つの店舗がひと棟。
その成り立ちから、完全に区画整理されている街でもある。
棟と棟の間に細い路地があり、其処を抜けてお店をハジゴする。
それがこの街の楽しみ方であると言う。
水商売で広く言われる言葉、「一見、裏を返す、常連」
『一回や二回くらいじゃ、この街の面白さは判んないよ。三回目からがお楽しみさ!』
とほほほ。一回で充分!
……大嫌いだ。

バブル期に地上げ攻勢を受け、三坪が一億円という驚きの価格にまで上昇し、
そこかしこに空き地や管理店舗と称する空き店舗が、
ババアの抜けた入れ歯のように惨めな姿を晒していた。
たが、ゴールデン街の崩壊前にバブル自体が崩壊してしまい生き永らえた。
現在は、そうした昔からの店主の撤退した店舗を借り、若いオーナーも増えた。
彼らがゴールデン街に新風をもたらせた。
三坪から五坪の店をそのセンスと自由な発想で蘇らせた。
今では最先端とレトロが共存する空間に変身。
以来「昭和」をそのまま残しながら「今」を取り込んできた街でもある。
忘れていた子供の頃のおもちゃ箱をひっくり返したような気分になれる……というが、
近寄りたくもない。
……大嫌いだ。

そんなゴールデン街の若い店主たちが中心になってイベントを開催するという。

大艶会!桜フェスティバルである。
http://www.hanakin-st.net/sakura-festa/

場所は歌舞伎町世界遺産とも言える夢ドーム“最後のグランドキャバレー”クラブハイツ!
http://www.clubheights.com/
日本最大のグランドキャバレーにして歌舞伎町最後の生き残り。
客席数五百席、コンパニオンの在籍は二百名。
若手からベテラン、外人までよりどりみどり。
巨大なドーム型の店内、三千万円也のゴージャスなシャンデリア。
有名タレントのショー、豪華なバンド演奏をバックに社交ダンスと、大人の世界が連日連夜繰り広げられている。いや、…いた。
斜陽著しい歌舞伎町の向かい風をマトモに受けて、さすがの夢ドームも田んぼの真ん中や、放課後の体育館で飲んでいるような気にさせられる昨今だ。

そのクラブハイツを借り切ってのイベントだ。
この店はよくイベントに使用される。
新宿プロレスや風俗嬢たちのシンデレラコンテストなどの会場にもなっている。

私は、悪徳ディスコ経営と、その経営破たん後には、オーガナイザーと呼ばれる若いクラブイベンターやDJなどを影で操って暴利を貪っていた。
現在は一世を風靡しているあのエロカワイイも、当時は売れない小太りの歌手というよりも、単なる気さくな大阪のネエちゃんだった。
そういうイベントに参加して唄ったことも一度や二度ではない。
そのイベントを同じビルにあるCODEというクラブで開催していたのだ。
そういう悪徳イベントを開催しているくせに、トランスの4つ打ちのビートが喧しくて大嫌いで、すぐ上のハイツにイベントが開催される度に逃げ込んでいた。
(それから離れた今は、なんとなくそういうジャンルのCDを買ってしまう自分がいるが…笑)
まぁ、その頃の話は、今度、じっくりとするとして……。

ゴールデン街のイベント?
暗くて、貧乏たれで、酒癖の悪い奴らが集まってるのかよ?
各店舗がパフォーマンス・ショー? 
学芸会かよ? 
どれどれ……鼻で笑ってやろうか?

さっそく、一名様、五千円のチケットが届けられた。
ゴールデン街が大好きなD出版社の編集長T氏からのお誘いであった。
ハイツで開催している割にはお安いチケットだなぁ…ぶふふ。

参加するのは、私と同じくゴールデン街にまったく理解を示さない歌舞伎町物書き軍団。
変な中国人「歌舞伎町案内人」李小牧!
http://www.leexiaomu.com/
「女衒」「夜王」などでブレイク直前の「平成の女衒」武内晃一!
http://www.zegen.com/top.html
そして、暗黒街のスポークスマン「歌舞伎町コーディネーター」神峻!
……最近、この三人が、やたらとつるんでいる。
まぁ、それは幾つかのコンテンツを共同でプランニングしているからであるが、それはおいおいおい…と、お届けするとして…。
お前ら!遊びすぎだろ!というくらいに、トリオ・ザ・歌舞伎町である。

夕方、五時の集合だったが、連日のお遊び三昧、週末に溜まった原稿書きというトリオ・ザ・歌舞伎町が、全員、寝ぼけ顔で集合したのは六時過ぎ……。
たいした酒も食事もないんだろうと、すぐそばのコマそば(コマ劇場のそばだからコマそば?…ここのカレーライスは間違いなく歌舞伎町一のお母さんカレー!)でソバを掻きこむ。小腹を満たした我々はハイツ専用エレベーターに乗り込む。

扉が開くと「夢ドーム」多分、きゃははは…だろう。

…………驚いた。
そこには千人以上の人間が盛り上がっていた。いや、もっといたかもしれない。
クラブハイツがこうなっているのを十年近く見ていない。
営業とは関係ない様々なイベントでもだ。

ボランティアのエスコート係に案内されてT編集長のいるエリアにたどり着く。
店舗ごとにテーブルやエリアが決められており、それぞれ趣向を凝らした店?いや、テーブルになっている。
まずそこにチャックイン?して、スタンプカードで各店舗を廻れるようになっている。
六本木で開催されて人気を博したキャバクラ万博(キャ万博)のシステムに近かった。
それでも、こんなに人はいなかった。
あとで分かったのだが、主催者たちが精一杯のオシャレや仮装を呼びかけたので、華やかなファッションの人たちが多い。その殆んどが、実に楽しそうな笑顔だ。
明らかに、乗り遅れている。呆気にとられた私たちは顔を見合わせた。

ステージでは各店舗プレゼンツのパフォーマンス・ショーが演じられていた。
それは学芸会?……違った。……ごめんなさい! 土下座状態で前言撤回。
ひねくれの私の言い方は悪いかもしれないが、ゴールデン街は才能の宝庫。
埋もれた? 世に出なかった、出ようとしている才能の宝庫だ。
そういう意味では歌舞伎町以上かもしれない。
夢のために金を手にするには手っ取り早く歌舞伎町の中心に向かえばいい。
それをこの街の住人たちはゴールデン街を選んだ。
うまくは言えないがそういう事だ。
キャバクラなどの飲み屋で「わたし女優志望なんです」「ホントは○○なんです」なんて言うのがいるが、この街では、そうした見慣れた、聞きなれた「口だけ○○」ではなく、ホンモノの才能だ。

サルサバンドでステージ間近まで人が溢れた。
LOS・BORRACHOSというバンドだ。
FLAPPERというお店の製作イベント。
巨大なドームのフロアが揺れた。
地震ではないのか?と最初はギョッとした。
リズムに合わせて揺れ続けた。
このビルは耐震偽装か?
実は、歌舞伎町の古いビルは頑丈に出来ている。
同じビル内にある「CODE」でさえ揺れはしない。

わたしたちのいたブースエリアは「夢二別館」であった。
接客をしてくれていたオネエちゃんたちがステージに立つという。
実は彼女たちは「紫ベビードール」というお色気パフォーマンス軍団だった。
「夢二別館」のママも、映画や舞台で活躍する女優の顔を持つ。
http://www.geocities.jp/yumeji0606/index-2.htm


大酒飲みの李小牧が最初に壊れた。
李小牧はステージかぶりつきで彼女たちを応援する。
気さくで、陽気で、オシャレで、義理堅く人当たりのいい……、
けして本人には口にはしないが、私が彼を尊敬する最大の大好きな理由だ。

あのニヒルな武内晃一もフロアに出てきて、手拍子をしている。
彼女たちのショーはコケティシュでセクシーで可愛らしかった。
ママも、ステージ後半に登場し、弾けたようにダンス!
……ママだけが黒いベビードール。なんとなく意味深。

こうしたイベントを見守る人物がいた。
BAR「流民」のオーナー・大倉弘氏であった。
http://www.hanakin-st.net/liumin/index.html
このイベントの主催者である。
金髪で黒いコート、静かに会場内を廻り、参加者の楽しそうな顔を見守っている。
彼が、若き店主たちに声を掛け、夢を具体化し、実現した。
……大成功であろう。

住人たちが作るイベント。
主催は大倉氏が中心の「桜フェスティバル事務局」
「新宿区」も「歌舞伎町商店街振興組合」も協賛も後援もしていなかった。
行政のお仕着せではなく、自分たち自身で街の将来を考え、作り出してゆく。
今の、歌舞伎町に欠けている最大のネックだ。

「笛吹けど、踊らず……」
はたして、その笛すら、真剣に吹こうという者が歌舞伎町にいるのだろうか?
この一番、難しいことを彼はやり遂げている。

この現実を目の当たりにして……驚きを通り越して私は感動していた。
どんな苦労が彼にはあったのだろうか? ……ない訳はない。
我々は名刺交換をさせていただいた。
『こんな場所で会えるなんて思わなかったなぁ…。そうですか、そうですか』
彼は歓待してくれた。
『楽しんでいって下さい!』
静かだが、自信に満ち溢れている言葉だ。
斜陽の歌舞伎町で、この言葉を自信たっぷりに言える社交飲食業主がいるだろうか?
……楽しんでますとも!

……それにしても、
セクシーダンスのTAMAYO嬢のパフォーマンスで、ハッチャけた、変な中国人道案内!
……あんた、弾けすぎだって!

彼は言う。
『中国ではまずこんな同業者や競争相手が集まったお祭りなんて無い。みんな、自分のことしか考えていないから…。これはすごくイイですね』
武内が李に答えた。
『今の歌舞伎町だってそうなんだよ……』
私は武内の言葉に黙って頷いた。

我々、三人がつるんでいるのは、実は、歌舞伎町復活に本気で取り組もうとしているからである。今しかない、今だからこそやる、それは、もうアトがないからである。

その活動の第一弾が、来る5月17日から21日、コマ劇場前広場を野外劇場とし、その後、シアターアプルで演じられる舞台がある。「夢・歌舞伎町物語~歌舞伎町を創った男・鈴木喜兵衛」である。李小牧原作である。

わたしの連載「歌舞伎町の侠」も次回はこの“鈴木喜兵衛物語”となる。
そして、NPOを立ち上げて、本格的活動に入る予定である。
9月にはその歌舞伎町コマ劇前広場で行政や有識者、住民代表を集めた「歌舞伎町討論会」を行う予定である。日本テレビの新しいドキュメンタリー番組で二週に渡って放送される。
歌舞伎町の現状と問題、そして未来……。
笛を吹いてみるのだ。

今度、大倉弘氏のお話をじっくりと聞きたい。
T編集長!誘っていただき、感謝します!

そして……訂正します。
私はゴールデン街が大好きです。
その素晴らしさに気が付かない私は愚か者でした。

実に素晴らしいイベント!楽しい酒であった。

明日は、さっそく! ゴールデン街に繰り出そう!

20060327093519.jpg

紫べビードールのみなさん
http://babydoll.pussycat.jp/

20060327093537.jpg

彼女たちのパフォーマンス!

20060327093553.jpg

会場を巻き込む!
おまけ……

歌舞伎町案内人のハジケっぷり…とほほ。

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仲良く記念撮影…まではヨカッタんだが、

20060327093923.jpg

TAMAYOさんの歌舞伎町イナバウワー!…で、

20060327093940.jpg

かぶりつきのハジケっぷり!

そのくせ日記には、おひねりの一万円を勢いで出した後悔をブチブチ…。

06年3月26日を参照(笑)
    ↓
http://cgi.leexiaomu.com/user-cgi-bin/diary/diary.cgi


……強制送還だな!
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