裏の裏は、表…に出せない!
実話誌等で暴走する裏系&馬鹿系ライターが、日本最大の歓楽街・歌舞伎町から発信するグダグダな非日常的体験と裏話。そして禁断の取材メモ!
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・・・・。
ニュースが届いた。
報道を見た。

二年前のことだ。
ある下町の組織を取材した。
神社で勢ぞろいの写真を撮影することになった。

カメラマンが指示をしなくとも、
侠たちは見事に整列し、
ピタリとアングルに収まった。
身体の縦線も真っ直ぐだ。

…驚いた。

多くの組織を取材したが、
こんなことは初めてだった。
軍事教練を行なう右翼団体でも、こうはいかない。
その驚きを口にすると侠は言った。
『そうですか?そんなに驚くことかなぁ』

長い間、この業界にいると
こうしたことに感じ入ってしまう。

侠は少年時代、青年時代と、
下町で名を馳せた三兄弟の末弟。
長兄は実績と実力を買われ、
他の名門一家の総長となるべく養子縁組を果たした。
次兄は自らも武勇を持ちながらも、
その兄を立てる寡黙なる侠。
不言実行、不退の精神。

…そして末弟。
時折、二人の兄より年上に感じることもある。
末弟にありがちな自由奔放さは微塵も無い。
静かだが、言葉を発すると温かく、実に理路整然としている。
取材の窓口にもなって頂き、丁寧な対応を受けた。

末弟は凄まじい刺青を全身に纏っていた。
…ドンブリ、龍、武侠、追儺(ついな)の鬼、
四肢には「喜怒哀楽」を表した能面の止め。
見事だ。…芸術だった。
それが侠の「覚悟」でもある。

『兄ふたりが「仁」ならば、私は「義」の侠になりたいんです』
…そう言った。

ニュースが届いた。
報道もされていた。
その末弟が志半ばで突然に逝った。


……言葉を失った。




大切な言葉を頂いた人々が逝く。




心に刻む。……侠たちは我々とは違う世界に生きているのだと。



(C) SHINSHUN


…先日、ある組織の葬儀(お世話になった親分の)に出向いた。
すると、その斎場に、ある幹部の亡骸が運ばれてきた。
よく知る人物だった。ダンディで都会的ながら、古武士然とした人物。
『顔を見てやってくれよ』
総長はそう言った。

多くの協力と応援をして頂いた。
私の知らぬところでも…。
おそらく無理を投げかけて難儀させたこともあったはず。
それでも一瞬の微笑みを投げかけてくれる。
その一瞬の微笑み…に、この馬鹿ライターはドップリと甘えた。

勇侠仁道…、戒名に刻まれた四文字が
侠の全てを物語っている。

明日は彼の葬儀だ。



こんなことが続くと、さすがに滅入る。
K氏、Sさん、T親分、Fちゃん、Hさん、A代行、O会長、そして、Kさん、…Oさん、
私にとって大事な人ばかりが逝く。


侠たちの、…ご冥福をお祈り申し上げます。

……ありがとうございました。
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