裏の裏は、表…に出せない!
実話誌等で暴走する裏系&馬鹿系ライターが、日本最大の歓楽街・歌舞伎町から発信するグダグダな非日常的体験と裏話。そして禁断の取材メモ!
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ナンバー9999の超高級車
ある親分が亡くなり、義理場の取材…。
義理場というのは、ヤクザ用語、
この場合は葬儀会場のこと。

葬儀も終わり、これでもかというくらいに、
超が付く高級車が、エントランスに滑り込んでくる。
その幾つかは、長~~い車。

自動車誘導を担当する組員が、
車を見事に配置し、
その持ち主でである親分や幹部に
『どうぞ!』
親分衆がそれぞれの高級車に乗り込むと
『ご苦労様です!』

…見事だ。


kuruma.jpg


驚くべきはそのナンバー、
見事にキリ番やゾロ目、
中には組織名や親分の名前を語呂合わせたナンバーも。


そんなこんなで、巧みな誘導とナンバーに感心していると、
一台の高級車が・・・・・、
ナンバーは9999!

ところが誘導の組員が不思議そうな顔をする。
『??????』

私の近くにいた組関係者が…ボソリ。
『どなたのだぁ?』

誘導員は不思議そうな顔のまま、
後部座席を開き、
タマリの皆に…、
『ど、どうぞ!????』


……誰のだ?
一堂は注目する。


乗り込んだのは、なんと!
お坊様!

はぁ~~~~~~っ????!
9999って博打打ちじゃないんだからよぉ!
な、なんでだよぉ!

『9が4つで…櫛(クシ)か?』
『使わねぇだろ!』
誰かがすかさずツッコむ。

う~~~~~~~ん????


ある組員がボソリ…、
『9999…か、9が4つで…まさか?…供養ってことか』


一堂、『おおおおおお!』
なぜか大関心。
全員がコーラスのように
『供養ぉお!』


私も「おおおおおおお!」
ハモったぁああああ!


お坊様はヤクザたちに見送られながら、
その超高級車で滑るように帰ってゆきました。



一堂…『ご苦労様です!』

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・・・・。
ニュースが届いた。
報道を見た。

二年前のことだ。
ある下町の組織を取材した。
神社で勢ぞろいの写真を撮影することになった。

カメラマンが指示をしなくとも、
侠たちは見事に整列し、
ピタリとアングルに収まった。
身体の縦線も真っ直ぐだ。

…驚いた。

多くの組織を取材したが、
こんなことは初めてだった。
軍事教練を行なう右翼団体でも、こうはいかない。
その驚きを口にすると侠は言った。
『そうですか?そんなに驚くことかなぁ』

長い間、この業界にいると
こうしたことに感じ入ってしまう。

侠は少年時代、青年時代と、
下町で名を馳せた三兄弟の末弟。
長兄は実績と実力を買われ、
他の名門一家の総長となるべく養子縁組を果たした。
次兄は自らも武勇を持ちながらも、
その兄を立てる寡黙なる侠。
不言実行、不退の精神。

…そして末弟。
時折、二人の兄より年上に感じることもある。
末弟にありがちな自由奔放さは微塵も無い。
静かだが、言葉を発すると温かく、実に理路整然としている。
取材の窓口にもなって頂き、丁寧な対応を受けた。

末弟は凄まじい刺青を全身に纏っていた。
…ドンブリ、龍、武侠、追儺(ついな)の鬼、
四肢には「喜怒哀楽」を表した能面の止め。
見事だ。…芸術だった。
それが侠の「覚悟」でもある。

『兄ふたりが「仁」ならば、私は「義」の侠になりたいんです』
…そう言った。

ニュースが届いた。
報道もされていた。
その末弟が志半ばで突然に逝った。


……言葉を失った。




大切な言葉を頂いた人々が逝く。




心に刻む。……侠たちは我々とは違う世界に生きているのだと。



(C) SHINSHUN


…先日、ある組織の葬儀(お世話になった親分の)に出向いた。
すると、その斎場に、ある幹部の亡骸が運ばれてきた。
よく知る人物だった。ダンディで都会的ながら、古武士然とした人物。
『顔を見てやってくれよ』
総長はそう言った。

多くの協力と応援をして頂いた。
私の知らぬところでも…。
おそらく無理を投げかけて難儀させたこともあったはず。
それでも一瞬の微笑みを投げかけてくれる。
その一瞬の微笑み…に、この馬鹿ライターはドップリと甘えた。

勇侠仁道…、戒名に刻まれた四文字が
侠の全てを物語っている。

明日は彼の葬儀だ。



こんなことが続くと、さすがに滅入る。
K氏、Sさん、T親分、Fちゃん、Hさん、A代行、O会長、そして、Kさん、…Oさん、
私にとって大事な人ばかりが逝く。


侠たちの、…ご冥福をお祈り申し上げます。

……ありがとうございました。
6月8日の魔縁
被害者がお前に何の関わりがある!
何の罪が、何の怨みが、
何もないはずだ。
暖かで幸せな日曜日。

許せない事件だ。
通り魔、無差別殺人…、

現代社会で誰もが抱く疎外感、
『誰でもいいから殺したい』
焦燥と怒りの捌け口を求める。
ついに、狂気は一般人や弱者に向けられた。

あの事件を思い出す。
無垢な小学生を次々と…、
付属池田小学校、
…宅間守。

それも、6月8日…、

あの凶行と同じ日だ。
犯人は間違いなくこの日を選んだ。



…連鎖?模倣?怨念?
そんなはずはない!



……なぜだか、身体の震えが止まらない。


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(C) 神峻 / 笠原倫  『魔縁の男』

…誰もが簡単に魔縁に堕ちるというのか?

魔縁(まえん)とは、仏教の六道のいずれにも属さず(つまり外道)、
輪廻転生することも叶わない地獄以下(奈落の底より下にあたる)に堕ちた者たちの総称。
餓鬼、畜生、修羅よりはるかに劣る邪悪。最高仏ですら救済不能とされた者たちを表す仏教用語。

the Apocalypse criminal (黙示録の狂罪人)




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情報サイト・歌舞伎町コミューン

歌舞伎町…、ワケがある

歌舞伎町にはあらゆる欲望が詰め込まれている。

戦後のヤミ市に日本刀を片手に血だらけで走る男たちがいた。
愚連隊の神様、ジュクの帝王と呼ばれた男たちがいた。
胸に代紋を彫った少年ヤクザが闊歩し、
国内最大と言われた暴走族がこの街で誕生した。
チーマー、カラーギャング、外国人マフィア……。

高度成長期を支えたサラリーマンが嘔吐し、
ヘルメットに角材の革命家たちが身を潜ませた。
深夜のゲームセンターに不良少年や家出少女がたむろした。
DISCOがブームになり、竹の子族はこの街から生まれた。
中森明菜の「少女A」で歌われることになる家出少女が死んだ。

風俗とお水の時代は歌舞伎町から生まれた。
テレクラ、イメクラ、キャバクラ、ホスクラ……。
さまざまなブームは街の姿を変えていった。
その成長の歴史は大きな利権を生み出した。

歌舞伎町を歌舞伎町に変えたのは人間たちだ。
酒、女、金…、手に入らないものは何もなかった。
欲望を吐き出したい人間たちと、
それを売って金を手にする男と女たち。

ただ歩いているだけでは、この街の真実を知ることは出来ない。
街の小さな路地裏に、人知れないビルの一室に、
きらめくネオンの裏側に、路地に立つ人間たちの裏の顔に、
歌舞伎町の真実はある。

嗤う男たちがいる。
せせら笑い、嘲弄し、嘲笑う、何者かがいる。

歌舞伎町は金が落ちている宝の山、
欲望のアクセルを全開にすれば生きてゆける街、


それが……、歌舞伎町!



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歌舞伎町でもっとも激しい生き方をしているのはアウトローたちであろう。
周辺地域には200の暴力団事務所と2~3000人の数のヤクザたちがいるとされている。

歌舞伎町のヤクザ事情を語るとき、避けて通れない歴史がある。
…その縄張り事情である。
歌舞伎町をアウトローの街に変えた特殊な事情が、
この街には存在しているからである。


90年2月、山口組と二率会との間で八王子抗争が起きた。
この事件は山口組をはじめとした他地域組織が都内進出を果たし、
地盤を築き上げていることが明らかになるとともに、
歌舞伎町のアウトロー事情に大きな影響をもたらせることになる。

この抗争とその後の神奈川抗争により解散してしまう事になる
ニ率会の中核組織であった小金井一家が、
歌舞伎町の縄張りの主であったからだ。


江戸後期からの名門組織・小金井一家は広大な縄張りを持っていた。
しかし、生粋の金筋博徒組織であったため縄張りに執着することなく
歌舞伎町をはじめとした多くの縄張りを貸しシマとしてきた。
他の組織に貸し与えて地代を取ってきたのである。

これこそが歌舞伎町が日本最大のネオン街になった理由。
多くの組織が進出し百花繚乱のヤクザ激戦区を作り上げた原因でもある。

この小金井一家はふたつの抗争で神奈川と東京の関東系大組織に分裂吸収される事になる。

つまり歌舞伎町の裏社会の地権者が姿を消したのである。
正確に言うと別の関東の大組織のものとなったのである。


ところが、すでに小金井一家時代から多くの組織が歌舞伎町で地盤を築いており、
地権者が変わったとはいえ一組織が独占できるものではなかった。


他地域の組織がフロント企業や連絡事務所という形で看板を上げ、
外国人系組織も多く根を下ろし、裏社会での既得権益を持っていたからである。

ここに歌舞伎町の混迷がある。

古くからこの街を本拠としてきた関東系各組織は組織を乗り越えた親睦懇親会を持つ。
親睦会には近郊一帯の老舗組織はもちろん多くの新興組織も加入している。
新宿で名のある組織はほとんど参加していると言っても過言ではない。
それは情報交換と親睦の集まりではあるが、歌舞伎町を舞台とした
変化と軋轢のための抑止的な圧力団体となっているのは間違いないであろう。


現在のヤクザ社会はさまざまな締め付けや
彼らを対象とした法律の施行で苦しい状況となっているのは事実である。
暴対法、組織犯罪処罰法…、
彼らを取り巻く環境は変化している。

そうした環境が新たな流れを作り出してもいる。
厳しい戒律を持つヤクザ社会に適応できなかった脱落者たちが
犯罪行為に手を染めることを嘆き憂う親分衆もいる。

歌舞伎町はそうしたアウトローが集まり
身を隠すことが可能な街でもある。
締め付けはヤクザ社会そのものを変化させようとしている。

彼らの経済活動とされるシノギも大きく変化してきた。
これらの変化の最前線が歌舞伎町であることは言うまでもない。


ヤクザ激戦区・歌舞伎町…、
その戦場は激烈なる戦いと新たな局面を迎えようとしているのかもしれない。




(C) SHINSHUN 『コミック・歌舞伎町の黒幕』 ミリオン出版/大洋図書

     『前書き』  コラム 『歌舞伎町のヤクザ事情』 より





ところで、今年で歌舞伎町は生誕60周年、オメデトウっ!ってことで
街のそこここではメモリアルバージョンのフラッグが…。

そうそう、こういうヤツがヒ~ラヒラっ!

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うとか、うとか、
しむとか、むとか、
ぶとか、…うとか

これじゃ、何がしたいのやら、よう分からんでしょ!

歌舞伎町に来る人々の目的を考えて、
もっと狙いを絞らなきゃ!
コマーシャルの基本でしょ!
そうねぇ…3つくらい?

しかも、色を使い過ぎ!
ネオン街だからってケバケバしてもダメ!
イメージカラーってのは重要!
ティファニーの水色、
セブンイレブンの橙に緑、
ローソンは青に白!
ACミランはロッソネロ!

…ちゅうことで、
夜の街だから夜空の黒!
東洋最大のネオン街、
歌舞伎町は暗黒街!

…という条件を踏まえ、こうなりもうした。
やっぱり歌舞伎町といえば、
これっしょ!

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え?マズいっすか?
ほんとに?

マズい?

そうですよねぇ~~~っ!


じゃ、これでどうだ! 福田総理の答弁のような責任回避の他人ごとで!

ff-03


採用して下さい!



 …冗談ですよ。冗~談!

ム、ムキになんなよ! だってぇ俺だぜ~ぇ! 俺!
「清き水に魚は住まない」
…だから俺の部屋も汚い!



今年も歌舞伎町を宜しく!!!


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情報サイト・歌舞伎町コミューン
一枚の写真
===================

『娘が、パパだぁ…って、喜んでいます』

ある一枚の写真がある。
先日、亡くなった親分、奥様に差し上げた生前の取材でのオフショット。
写っている親分はいつものヨソ行きの厳しい顔ではなく、
正直言えば、油断して笑っている顔だ。
私のカメラだけに見せてくれた笑顔だ。

写真を受け取った奥様は胸を詰まらせた。
『家じゃ、いつも、子供たちの前で、こんな表情で笑ってたんですよ』
カメラを向けると厳しい顔をする。
こういう写真が一枚も無いから…と、とても喜んでくれた。
奥様はしばらく眺め続けた。
引き伸ばして、遺影の代わりに、自宅に飾りたい。

…そのお礼の電話だった。

もちろん雑誌に掲載採用された写真ではない。
裏側、違う角度ともいうべき写真だ。
原稿を褒められるより嬉しかった。


===================


私は取材現場に必ずカメラを持ってゆく。
正式なカメラマンがいるのにも関わらず…。
…で、撮りまくっている。

最初の頃、義理場などの取材で、
本職カメラマンや同業者から
『何じゃコイツ?』という顔もされた。

ところが、今では彼らは私を追い回す。
嗅覚?そういえばそうなのかもしれないが、
大勢が集る取材場所で、押えるべき対象の顔を知り、
名前を知り、どういう人物かを知るからである。
話を聞き、裏を調べ、文章にするからこそ…かな?
そういう意味で、私以上の嗅覚(?)を持つのは
カメラマン・中村龍生さんだけだ。
この人はスゲぇ!
【本ブログ記事】 突撃!ヤクザの晩ごはん

…で、ここでCM、入りま~~~す!

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雀狼たちの肖像 ~麻雀新撰組とその時代~

…ということで、記事を書いた直後に頂いた
中村龍生さんの新著です。
雀師たちの肖像ですね。
面白いのが麻雀に興じる当時の有名人たち。
横山のやっさん、ジャイアント馬場、アゴの飛び出た島田紳助、借金の無い松本竜介。
ワシが天才芸人だと思う桂小染、アホじゃない真剣な顔の坂田利夫。
美人で若い岸田今日子、風呂に入っていない由美かおる(色ぺぇ!)
完走できそうな欽ちゃん、痩せている西田敏行…、
サングラスすると相手に牌が見えてしまうので
外して、スッピン(?)の井上陽水(こんな顔でしたか~~っ 笑)
…この辺の写真は実に面白い!
それだけでも見る価値はある(笑)


===CM終わり!=====


ある取材の際、私は急に駆け出すと、ある一団へ向かった。
偶然に代紋違いのAという親分とBという親分が談笑しているのを見つけたからだ。
世間では対立していると思われているふたり…。
このツーショットでの笑顔は無い! 私だけが押えた。
…嗅覚といえばそうなのかもしれない。
離れた場所の美味しいご馳走の匂いを嗅ぎ分けるのだから(笑)


お前!文章屋なのに、どうしてそんなことをするかというと、

行き詰まった際に、ボンヤリと取材時の写真を見ていると
脳内で取材風景が再現されてゆくからである。
時には気が付かなかったことまで見つけてしまうことがある。
とにかくその光景や画像を文章に変換する。
・・・ひたすら。ひたすら。
煮詰まった時はそれに限る!
すると何かが見えてくる。

シナリオを書く人は完成された映像を思い浮かべながら文章にするはずだ。
俳優が話す言葉を想像しながら台詞を書く。
スクリーンや画面に写し出されるであろう情景を思い浮かべ、ト書きを書く。

私の作業は、逆の作業をするようなものだ。
保存された現場の空気を文章にする。
写真を見てアナウンサーが実況中継の再現をトレーニングするように? 

だから、キャプションのつけ方にはこだわる。
誰もが見て取れる情景描写は文章にしない。
読者が写真を見て思い浮かべるであろうキャプの先にある情報や裏を書く。

犬の散歩をさせている写真があるとする。
『毎朝、犬の散歩をさせている●●さん』じゃ当たり前過ぎる。
まぁ、分かりやすくて親切だという人もいるが、
『犬と歩く小経の散策、●●さんが大切にしている毎朝の日課だ』…これも普通かな?
写真を見ると分かることは書きたくないのだ。…私なら、
『●●(犬の名前、犬種)は私に似ているような気がして…と微笑む。朝の日課は癒しの時間』かな?

だからこそ、追加取材をする。
『この写真…、犬なんですが』
『犬? 犬のこと聞きたいの?』
私は犬や散歩のことをダラダラと聞く。
…無駄話のように。面白いことにそうした会話は信頼関係も生む。

ところで、私の背中ばかりを追うようになったプロカメラマンはあることに気付く。
『コイツ何を撮っているんだ?…誌面には使えないだろう!』
私は取材の裏側や、よそ行きの顔でない表情ばかりを追う。
正面から追うカメラマンたち…、私は違う角度に立つ。
だって誌面掲載の写真は本職のカメラマンに任せているから。
そこを侵すわけにはいかない。
私が撮影するのは現場の空気の記憶。

ある大組織の会長が入ってくる。
正面から後ずさりしながら連写フラッシュを炊きまくる本職さん。
もちろん、そういう写真が必要だからこそだ。
私がプロの彼らにかなうわけはない。

何枚かのショットを抑えると、私は角度を変える。
その会長を迎える若い衆たちの顔を狙いだすのだ。
時には会長の後ろに回りこみ、後姿のオーラと周囲の情景を押える。

そういうことばかりを続けていると、
いつしか、彼らも私のカメラに「普段」を見せてくれるようになる。
撮ってはいけないものまで、撮影させてくれたりもする。


『掲載できない写真を撮ってどうすんの?』
反論こそしないが、私はこう言いたい。
『使えないからこそ貴重なんだ!』
誰も撮影しないものばかりを撮影している変なライター。

どうしてこうなったか? それには理由がある。

私ははいい映画に出会ったときに
映像から脚本を起こしてみる。
必ずそうする。
私のオタク体質がそうさせるのかもしれないが…。

そういう作品はシナリオ誌や映画誌に
脚本が発表される場合がある。
自分が逆作業した脚本と
本来の脚本を見比べてみる。
答え合わせのようなものだ。

自分の愚かさが見えてくるが、
そこは仕方ない(笑)
それよりも重要なことが理解できる、
脚本家の、監督の感性が見える。
この作業が実に面白いし、勉強になる。
(業界を目指す人はやってみて下さい)

喰えない時代に、そういうことばかりをしてきたので、
私にとって取材時のカメラ撮影はとても大切な作業だ。

取材に付き合う編集部員は驚く。
『あのぉ…、写真ばかり撮ってないで、話を聞いてください。取材をして下さい』
馬鹿かぁ!話は後でも聞ける。この情景は今だけのもの!
話をいい加減にしか聞かないから、相手も追加取材の必要性を認識してくれるんだ。

テープを向けると言葉を選びすぎたり、詰まったり、構える人も多い。
取材されなれている芸能人じゃないんだから、それが普通だ。
『え?あのスチャラカ取材で、いつこんな情報が?こんな原稿が?』

追加取材…、以降の私は異常にシツコイんです。
何度も先方に出向き、何度も電話を入れる。
それは入稿の直前まで続く。

原稿もワード数調整で書き足したりはしない。
私は加筆・追加取材を重ね、いつの間にかワード数の倍以上の文章を書く。
それを削るのだ。それが私のやり方だ。
…たしかに無駄かもしれない。
最初からその文字数を目指して書くのが正統かもしれない。
調整で書き足した部分が、何となく浮いて見えるような気がするからでもある。

その後、散々待たされたはずの編集部員は嫌になる。
ギリギリまで引っ張られたあげく、
レイアウトから、キャッチ、キャプション、全てを指定してくるからだ。
こだわり抜くからだ。
これは完全に編集部員の仕事を侵している。


そんなことばかりしている嫌われ者の異端児でもある。
ある作家先生は『お前、本当に変わってるなぁ』
ある歌舞伎町系は『アイツは完璧主義者だから』と言い放つ。
…あのねぇ、私ほどスチャラカホイでいい加減はいないんですわ。
自分で良くわかっているからこそ、完璧じゃないからこそ、少しでも…と。


本職が好んで読む、ある専門誌編集長が言ってくれた。
『うちでどうですか?ページ空けときますから』
…恐れ多い。
『だってそちらの雑誌はメジャーリーグでしょ? 
俺、マイナーリーグで、好きなフォームでブンブンとバット振り回したいんですよ』
編集長は大笑いした。

分かっている人たちに、
分かっていることを書くよりも、
知らない人たちに、
裏側を垣間見せているからこそ、
少しでも“人間”を、…取材現場の、…人物の持つ”空気”を知らしめたい。
…愚かで、無駄で、馬鹿な野望だ。
それを唯一、理解してくれているお方が…、山平重樹先生?
今では連れ立って取材もするが、
初対面の時に『君に会いたかったんだよ!あの原稿を描いた男がどんな人物なのか!』
歌舞伎町にいた亡くなった伝説のヤクザを書いた記事。
街にいたからこその記事だったが、
『彼に着目したのは凄い』
私の両手を握って激しく揺らす。業界の大先輩…、
こちらがそうしたかったのに、異常反応に驚いてしまった(笑)
……恐らく原点が同じ。
『知らしめたい』『分からせたい』…だけ。


本当に、そんなことばかりしている。
だから貧乏ライターだ。
(浪費も多いしネ。貧乏が最大の労働意欲なんです)

…どうしてそんな裏側をダラダラと書き綴ったかというと、
涙が出そうな嬉しいことがあったからだ。


……そんな取材で撮影した、ある一枚の写真がある。
先日、亡くなった親分の奥様に差し上げた裏側の写真。
写っている親分はいつものヨソ行きの厳しい顔ではなく、
正直言えば、油断して笑っている顔だ。

写真を受け取った奥様は胸を詰まらせた。
『家じゃ、いつも、子供たちの前で、こんな表情で笑ってたんですよ』
カメラを向けると厳しい顔をする。
こういう写真が一枚も無いから…と、とても喜んでくれた。
奥様はしばらく眺め続けた。
遺影の代わりに、家に掲げてくれるそうだ。

もちろん掲載採用された写真ではない。
裏側、違う角度ともいうべき写真だ。
原稿を褒められるより嬉しかった。

無駄な作業ばかりしている馬鹿…、
陰口もあるだろうが、
私はこの作業を続けてゆこう。
そう思った。


私は奥様の喜ぶ顔に学んだ。



本職の皆さん、今後も、邪魔になったり、見切れたりもしますが、
何卒、宜しくお願いします。


(C) SHINSHUN

自然な食材に、仕事のエキスを振りかけて、
…甘酸っぱいドレッシングで。








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暴●法の改正 ~畑の横の木~

想像して下さい。


畑の横に巨木がある。
畑では陽に照らされながら働く人々がいる。
汗水たらして、黙々と働く人々が…。
巨木はその様子を、そよ風に吹かれ、高いところから眺めている。
時には枯葉をまき散らして、田んぼに被害を与え、
人々が、苗が育つようにと、一生懸命に巻く肥料を強引に吸い上げてしまう。
その地下に張った根で。

でも…、人々にとっては迷惑ばかりじゃなかった。
雨の日には大きく伸ばした枝で傘になり、
夏の暑い日には木陰となって人々に休息を与える。
巨木のお陰で、畑に生える困った雑草は少ない。
流した樹液に集る悪い虫も抱え込んでくれる。
時には人々に甘い果実をもたらせる。
甘い果実は禁断の果実であることも。
人々は癒される。


ところが、迷惑な存在、悪者だ、…として、
切り倒そうとする村のお偉いさん
人々に果実は絶対に食うなと言い、
根から養分を吸収しないようにし、
枝を次々と落としてゆく。
今度は幹までも切り倒そうとしている。


その昔、村のお偉いさんは、
かつては、巨木をご神木のように扱い、
裏では、木の陰を利用して隠れて悪事も。
それでも巨木は黙って見ているだけ

もういらない。
必要ない悪だと言う。


忘れていないか?

巨木は戦後のどさくさに赤い虫を退治した。
最近では大陸から害虫の群れも飛んできた。
奴らはイナゴだ。
喰い尽すだけ喰い尽して、どこかへ飛んでゆく。
奴らは何も人々にはもたらさない。
対策も打てないお偉いさんに代わり、
巨木は自らの身体や枝を傷つけながら戦った。
今は耐えるだけ。

そんなことなど思い出しながら、巨木は黙って考えた。
地下深くに潜って、根を広げてゆこうか?
それとも、奇麗な花を咲かせ、
良い木に見せかけようか?
…毒の花でも咲かせてやろうか?
花粉でも撒き散らしてやろうか?


畑で働く人々にとって、
激しく降る雨も、強い風も、夏の太陽も、
遮ってくれるものは無くなる。
休める場所も無くなる。
新たなイナゴはやって来る。
人々はそれでも畑を耕さなければならない。
彼らは見上げる。
かつて、そこに大きな木があり、見舞っていてくれたことを。



木を切りますか?





…いつか畑が荒れ野になろうとも。





改正に向けてさまざまな組織で勉強会が催されている。
面白そうなので参加してみた。
ちょい有名な弁護士先生…の講義?
それをホケェ~っと聞きながら、思い描いた事を書いてみました。

真剣に話を聞き、ノートに書き記してゆく侠たち。
あんたらぁ!学生時代の授業でそうしてたかよっ! ←お前は?



(C) SHINSHUN


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ヤクザな現場にイチイチ呼び出される漫画家サン カツピロ!
大好評だったらしく、第二弾が本日6/23発売されるようです(笑)

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増刊 本当にあったゆかいな話 激スゴ!ヤっちゃん伝説スペシャル
●カツピロが決死のW描き下ろし!! 
・仰天任侠道BIG18P!
【激スゴ!(ヤ)伝説】 カツピロ
・増刊だけの番外編
【激スゴ!ヤンキー伝説】 カツピロ


この書籍の漫画家サン…カツピロさんは、
とても真面目な好青年。…で、大阪在住。

先日、私が某Y組系親分誕生会に大阪へ出向いた際にも呼び出され、
土地勘の全くない私の電話道案内に右往左往したあげく、
いきなり…、『某組織の某さんネ!』と紹介、
そのイケイケの組織名を聞いて固まる…。さすがぁ地元!
『じゃ、裏話でも聞いて。俺、会場に行かねばならんから』
…と、初対面を二人っきりで、ナニワのサテンに置いてけぼり。
えぇ~~~~~~っ!

…で、先日は彼が上京。
その時、私は某組織の某親分の葬式。
『喪服を着て見学に来ればぁ?』
…真面目な彼は来るのだった。
で、葬儀場にはおびただしい黒服軍団(笑)
なんなんですかぁ~~~っ!
彼はその親分のお骨上げ(なんで?)までして帰阪。
もちろん精進落としにも参加(爆)。(質問攻めにあっとりました)

んでもって、歌舞伎町の喫茶店。
『恐ろしい人相の超イケイケだけど会う?凶悪顔見たら引くよ』
無抵抗で彼は来るのだ。
侠は禁断のキーワード満載で喫茶店じゅうに響く大声。
『も、も、もう少し、小さな声で・・・』
『ワシ、ヒソヒソ話、嫌いなんや!』
私はニヤニヤ。彼は絶句。喫茶店は大爆笑…さすが歌舞伎町。
(侠が『ワシはこんな顔だからなぁ』と言った時、
さすがの彼も吹き出しそうな笑いを堪えた様子)

そんなことばかりに付き合わされております。
…と、いうのも、一般の人がどう思うのか?どう感じるのか?
それを私は知りたい。それが実に新鮮!
彼の漫画を読むと新たな発見が。なぁ~~~~るぅ。
もぉう、私なんぞは完全に麻痺しておりますからねェ!


恐怖ばかりのそんな体験も漫画化されておるはずです(爆)





PS:そう言えば、彼に言ってなかったことが…。
  前巻の取材協力して頂き、鍋までご馳走になった某幹部…、
  現在、殺人罪でムショです。
  (聞けば、あの時、…すでに)



『買ったげて下さい!』 …恐怖案内人:神峻。




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