裏の裏は、表…に出せない!
実話誌等で暴走する裏系&馬鹿系ライターが、日本最大の歓楽街・歌舞伎町から発信するグダグダな非日常的体験と裏話。そして禁断の取材メモ!
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歌舞伎町の女彫師  ~天花彫~
夜の歌舞伎町を歩く。
キャバクラ嬢や風俗嬢といった夜の住人達とすれ違う。
季節が夏ならば、イヤでも露出部分に目が行ってしまう。
腰、肩、腕、足…。タツゥーを入れた女の娘がやたらと多いのである。
中にはワンポイントではなく本格的な彫り物の女性もいる。
この街ではファッションのカテゴリーとして既に市民権を得ているように感じられる。


そんな住人達の風の噂…この街には名物・女彫師がいるという。
彼女の名前は「天花彫」。
裏・歌舞伎町にタトゥースタジオを構え、夜の住民達の背中に「人生」を彫る女であった。


「普通の家庭に育った画家志望の少女でした。油絵を美術展に応募し必ず賞を頂いていました。関係者から焼き物の絵付けや着物の図案をやらないかって話もしょっちゅうでした。ところが、ある人物に出会ったんです。彫師の二代目大門さん。最初は知らなかったんですよ。美術談議に花が咲いて、アトリエに遊びに行きます…って。えっ!入れ墨?…驚きました。しかし、白い肌に刻まれた刺青の美しさに魅了されました。この人は私の人生を変える人だ!こうして弟子入りを決めました。作画の方は出来上がっていましたから、来る日も来る日も人の背中に向き合って技術を学んだんです。」

彼女の作品には力強さの中に女性らしい筆致と視点が見て取れる。天女、梵天、観音…顔立ちが慈愛に満ちて実に柔らかい。
反面、不動明王、龍、唐獅子といった伝統的な図案はあくまでも荒々しく力強い。顔や眼が活きている。
美術展で数々の賞を総ナメしていたというのも頷けた。
…ところで、歌舞伎町という土地にスタジオを構えると言う事はどうなのであろうか?


「そりゃあ土地柄、ヤクザ屋さんは多いですよ。彫っている時に世間話をしているだけで裏事情には詳しくなりますよ。この間も彼らが次々と予約をキャンセルしてくる。こりゃ抗争だなと、スタジオに籠もっていても分かってしまうんです。ヤクザ激戦区ならではです。ところが、待合室では対立している組同士がカタギの客を交えて入れ墨談議で盛り上がっていたり…。ケンカ?無いですよ。稼業同士が頻繁に出会う場所では暗黙のルールで御法度ですから。彼らにとっては公共の場ですからねぇ。外国人も多いですよ。パスポートが無い奴もいる。アジア、南米…。お国柄も文化も尊重している。でも時々、えっ!と驚く依頼もあります。その国の言葉を彫ってくれって。梵字やアルファベットは勉強しますが、アラビア語やペルシャ語なんてねぇ(笑)」


書棚には数々の美術書が並んでいる。
浮世絵、歌舞伎絵、著名な日本画家の作品集に加えて、梵字、神話、東洋や西洋の古典美術や宗教画集など…。
彼女の元に訪れる多種多様な人間が想像できる。
取材中もベトナム人の男女が相談に来ていた。
女性は口唇に朱色を入れたいと言う。自国で流行しているらしい。
天花彫は顔に彫る事が好きではなくヤンワリと断る。
男性は故国で彫った筋彫りを直したいと背中を見せた。そこには子供のイタズラ描きの様な自由の女神が彫られていた。一同大爆笑。彼も苦笑いしていた。
外国の刺青を見ると日本の刺青文化や技術の高さが再認識されると彼女は言う。このやり取りを見ていて不思議に思った。
天花彫は日本語しか使っていないのに、何故か?日本語の怪しい彼らには通じているのだ。彼女の笑顔に人柄を垣間見たような気がした。


「刺青っていうのは自分の手元に置けない作品でしょう…。彫師が皆んな抱えている葛藤です。大切にしてもらえない時は悲しいねぇ…。タイの女の娘に彫った時も、私が女性だから言えるんだけど、擦れるからセックスはダメ、正常位はノーだよって言っても、やってしまう。どうして?と聞くと、彼女はそれが商売なんですよ。他にも多重債務で裏風俗に堕ち、それを機に彫って欲しいと言う女性も…。切なくなりますよネェ。完成できない事も寂しいかなぁ…。借金やヘタ打ちで街から消えたり、鉄砲玉になったり、懲役に行ってしまったり…。『しばらく行けなくなったから出てきたら完成して下さい』って伝言され、どうしたんだろう?と思ったら、世間を騒がせた五菱会系のヤミ金グループのメンバー達だったって事も」


任侠の世界では刺青を別名「我慢」と呼ぶ。
背中に墨を背負う多くの任侠人を見てきたが、彼女が驚かされたのが稲川会の侠であった。
何度止めても侠の意志は固く、結局は三日連続・計四十時間で彫り上げた。彼女は根も精も尽き果てた。もっとも、激痛に耐えた彼の方が凄まじかった。終わると髪の毛が逆立ち、全身から熱を発していた。並大抵の精神力では無かったと彼女は言う。


「歌舞伎町というよりも、新宿って事で一般の人が意外に多いんです。OLが会社帰りに寄ったり、セールスマンが営業をさぼって入れに来たり…。ある女性がワンポイントを入れ、それを見た彼女の同僚たちが『私たちも!』って埼玉から小型バスで大挙して…。聞けば全員が同じ病院の看護婦さん。『大丈夫なの?婦長さんに叱られない?』…ところが最初の女性が婦長さん(笑)。困るのが未成年者。他人の身分証明書に親の承諾書を偽造して…そりゃ分かりますよ。一週間で消えるボディペイントをしてあげると喜んで帰りました(笑)。私が女性って事もありますかねぇ…彼氏が彼女を連れて来て『他の男には肌を見せたくない、触らせたくない』って事も。よくあるのが男の名前を入れたいっていう…。何度も決意を聞いて…結局、彼氏に電話して確認した事もあります。レズの娘が女の名前、ホモが男の名前って事も…。見せるファッションになってきましたから…女性ならではの相談も多いです。元来、お節介なのか?事情を聞いているうちに人生相談になってしまう事もしょっちゅう(笑)」

TENKABORI.jpg


ヤクザ、キャバクラ嬢、風俗嬢、ホスト、裏稼業、同性愛者…夜の街独特の住人たちに加え、主婦、OL、学生、サラリーマン、クラバー…。
様々な人間模様を見続けた彼女は言う。

『この街は面白いわぁ』

この言葉は「覚悟」や「生き様」の他に「悲しみ」や「業」も身体に刻んでいるのだと気付かされたからではないだろうか?



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歌舞伎町バラバラ殺人事件
抗争、殺人、爆弾、薬物…ケンカや摘発なども含め、サイレンの音を耳にしないことは一日たりともない街、新宿歌舞伎町。
事件が起きるたびに大勢の夜の住民や酔客たちが野次馬となり、交通整理の警官までもが出動して街は騒然とする。
しかし、この街の片隅で、人知れず、ひっそりと行われ、歌舞伎町の住人たちを驚かせた猟奇事件がある。


平成14年1月、その客たちは新宿のシティホテルの部屋に2日間も篭りっ放しだった。

舞台となったホテルは歌舞伎町に隣接しており、料金も手頃な事から、歌舞伎町の住人たちには親しみのあるホテルだった。
ほろ酔い気分のビジネスマンが酔いざましに仮眠に利用する他、歌舞伎町からは離れられないワケありの住所不定者が長期滞在をしていたり、歌舞伎町で働き始めた人間が生活基盤を作り上げるまでの仮の宿として、時にはネオン街のラブホテル代わりにも使われた。
宿泊以外にもサウナ施設などが充実しており、仕事前や仕事帰りに汗を流す水商売関係の人間も多かった。

ホテルのエレベーターはフロント正面にあり、外出する時は必ずフロント前を通過することになる。
また、土地柄なのか、エレベーター、階段、廊下と防犯カメラも完備されていた。このカメラが備え付けられている事と顔見知りの地元住人が出入りする事が猟奇的な犯行に繋がった。

犯人は数人でそのホテルの部屋に半ば拉致のような形で、ある組員を連れ込んだ。トラブルの原因は女性であった。
組員が主犯の暴力団員の愛人に肉体関係を強要し暴行に及んだ為であった。

話し合いは決裂し組員は惨殺された。
主犯と三人の共犯組員はバスルームに死体を運び込み、近くの量販店で購入した包丁などの刃物や金槌などの鈍器を使い死体をバラバラに解体した。顔を分からなくし、指紋を剥ぎ取り、指を落とした。

惨殺した死体の処理(指紋の処理。胴体は遺棄された)に困って、シノギのラーメン屋台の寸胴鍋で煮崩した手首ラーメン事件も過去にはあった。

極道の刺青は、いわば名札のような意味合いもある。
三代目山口組組長・田岡一雄親分を京都のクラブ・ベラミで狙撃したヒットマン鳴海清の死体遺棄事件は刺青の図案によって身元確認された。

この事件の被害者も刺青を纏っており、組の代紋が肉体に彫り込まれていた。
彼らは代紋入りの皮膚を肉ごと包丁で削ぎ取った。

身元を分からなくされたバラバラ死体は、キャンバス地やナイロン地の旅行カバンなどに分けられて車に運び込まれた。
その時にカメラやフロント前を幾度となく通過した。
車に乗せられたバラバラ死体は群馬県利根川に運ばれ河川敷に投げ捨てられた。

死体運び出しの際にカメラや人目を避ける為にバラバラにしたのだが、結局はその事が犯人特定の重要な証拠となってしまった。
バラバラ殺人の中には平成六年の「井の頭公園バラバラ殺人事件」のように、迷宮に迷い込んでしまった事件もある。

【新宿バラバラ殺人事件】【渋谷兄妹バラバラ殺人事件】はこちら・・・
http://shinshun.blog47.fc2.com/blog-entry-77.html


バラバラ殺人は犯罪発覚を恐れての猟奇的行動だが、極道の世界には凄惨なリンチを加えてもクビを縦に振らなかったが故に、結果的に猟奇殺人となってしまった事件があった。

[歌舞伎町バラバラ殺人事件]の続きを読む
ペット好きのヤクザたち
八年前のことである。

某暴力団幹部を取材する為に若い衆に車で迎えに来てもらった事がある。
助手席にベビーシートが備え付けられてあるのを怪訝に思って、
後部座席から身体を伸ばし覗き込んだ。
そこには一頭の動物がいた。
その動物を見て驚いた。
オランウータンの赤ちゃんだった。
私の視線に気付くと甘えるように長い腕を伸ばしてきた。

ヤクザがオランウータンを飼っている。
作り話をしているかのように周囲は笑った。

その数ヵ月後、この目撃談は実話に変わった。
車の中にオランウータンを乗せていた組織とは無関係であったが、大阪のペット販売業者が摘発されたのだ。

繁華街(梅田)のアーケード街にあるペットショップ(梅田わんわんランド)は、ワシントン条約で禁止されているオランウータンやテナガザルなど絶滅危惧種の霊長類十二頭を、睡眠薬で眠らせ箱詰めにして税関を通過させる方法で密輸入し販売していた。
冷酷な密輸方法とその後の劣悪な環境と飼育方法で半数の六頭を死なせていた。

私の目撃は無関係…。
つまり事件は氷山の一角であったという事である。

その摘発の際に保護されたオランウータン(保護後に一頭死亡)は原産国であるインドネシアに返送された。

国際的にも非難を浴びた事件だというのに、裁判では被告人側の証人として販売業者の組合(日本鳥獣商組合)、某動物愛護協会(日本愛玩動物協会)、犬籍登録団体(ジャパンケンネルクラブ)などの関係者が弁護証言をした。

事件は国会環境委員会でも論議され、ペット業界の闇の部分が表に噴出した事件であった。事件発覚後に改装したその店舗は今も営業を続け、主要都市の繁華街やネオン街に微妙に店名を変えて事業展開している。


昨今のペットブーム、その裏で暗躍する闇組織、アンダーグランドなペット業界の実態、それはいかなるものなのであろうか?
某組織の元企業舎弟に話を聞いた。

彼は揉め事や金になりそうなネタを掴むと、絵図を描きマッチポンプを仕掛けるという、いわゆる「事件屋」をシノギにしている。
火を付ける人間と消す人間をセレクトし、自分は「危ないから下がって!」と冷静に獲物を観察しデキレースに気付かせない役目を主に演じると言う。

場合によっては付ける方にも消す方にも回るという。
そのため状況やパワーバランスで変化し続ける裏情報などを、巧みに収集する能力とシノギのカラクリを熟知している。

彼はかつて絶滅危惧種や希少動物の闇販売を行う業者やペットブローカーたちのケツ持ちをしていたという人物である。


「密輸入?銃器や薬物、偽ブランド品などとは違うルートだよ。正確に言えば同じだが別便だよ。何億という薬物取引を動物密輸で潰せるわけがないだろう?東南アジアや南米の主要な港や空港には、野生生物保護局の捜査官や民間の動物愛護団体の監視の目が光っているが、まず摘発はされない。現地では金が解決してくれる。日本では素通り。ところが運搬中の死亡率が高くってな。仕込んじゃうとその間は水も与えられないからなぁ。糞尿の臭いで発覚する場合もある。密輸前に栄養剤や抗生物質をタップリ投与しておくんだが…。船なんかを仕立てる場合は麻薬のように瀬渡し(沿岸で漁船等に積み替える方法)はしない。密入国の人間を大量に運べるのだから動物を運べないわけが無い。運び屋という餅は餅屋がいるわけだし…。」


詳しい密輸方法やルートは言えないが、密輸した野生動物の二・三割でも生き残れば充分な利益は出ると言う。

東南アジアではその国に根を張る華僑系の犯罪組織、南米では米国の麻薬カルテルを仲介して現地犯罪組織などをエージェントとし、彼らの中には私設の動物園を経営して飼育動物を横流ししているエージェントもいるらしい。

扱う希少動物は霊長類、ネコ科猛獣などの哺乳類、猛禽類にオウム属といった鳥類、爬虫類、昆虫、鑑賞用熱帯魚。蘭、サボテンなどの植物にその種子や株。
その中には毒ヘビや毒グモなどの危険動物も含まれている。

生きている動物だけでなく、貝類や昆虫標本、剥製、革製品、漢方薬、象牙、サンゴなどの加工品を加えると膨大な量が国内に流れ込んでおり、それらが高値で取り引きされているという。

ペットマニア(違法だと知りながら)の需要が高く供給が追いつかないと彼は笑う。日本は合法的に輸入をしている動物に限っても世界第二位の野生生物消費大国(国民ひとり当たりの比率だと第一位)でもあるのだ。


彼らがペットビジネスに目をつけた理由は何だろうか?


「我々がどうとか言う前に、もともとダークでデタラメな業界。だから付け入る隙がある。密輸も動物輸出入業者が平然と裏でやっていたことだ。野生動物はタダ、しかも麻薬などに比べてノーリスク・ハイリターンだ。現地で数十ドルの動物が数百万円になる場合もある。いくら麻薬中毒ってもエンドユーザーが一度に百万も買うかい?我々には一般企業のように販売の為に新たに店舗や地方に支社を作るといった投資が必要ない。ヤクザネットワークというか傘下組織や地域の別組織に話を持ちかければ済む事だ。ヤクザは全国いや世界規模の総合商社なんだよ。ペット産業は一兆円市場。売るだけの薬物なんかと違って、生体売買だけではなく、さまざまなシノギが絡んでくる旨みがある。関連品販売、展示業、保険、葬式、霊園、獣医、不動産、繁殖場や訓練場、ホテル、ワクチンの横流し、虚偽申請や偽造の血統書…、そして闇オークション。摘発されても罰金で済んだり、量刑などのリスクも小さい」


ペットショップの仕入れは契約繁殖業者(ブリーダー。自社繁殖という業者もある)から入手する場合と組合などの業者向けオークションを利用するのが一般的だ。

入手困難な合法品を扱う特別なオークションも存在するという。
そこでは合法動物のみならず、ワシントン条約や種の保存法で保護されている動物、希少動物の剥製、鼈甲・象牙製品などの加工品なども扱われている闇のオークションでもある。


「パンダや対馬ヤマネコの剥製を販売しようとして捕まった奴らがいたろ?パンダはホテルの玄関先で文字通り客寄せパンダに使っていたらしいな。表に出るのは組織化されていない素人だな(笑)愛知万博でマンモスが公開されて話題になっているよなぁ。珍しくもなんとも無い。象牙はダメでもマンモスの牙は輸入禁制品として引っかからない。だって絶滅しているだろう?」


かつて象牙製品の輸入は日本が第一位だった。
それに変わるマンモスの牙はロシアン・マフィアの主力商品であると彼は言う。

各国の犯罪組織は野生動物や関連品の密輸を非合法活動に付け加えはじめ、今や薬物・武器と並んで三大商品とまで呼ばれるようになった。

日本の犯罪組織が暴対法などの締め付けにより国内での資金運用よりも海外の犯罪組織へ投資するという図式がFBI・合衆国連邦警察・組織犯罪担当部門のジム・ムーディー主席捜査官によって報告されている。

こうした国内外の流れの中に現地エージェントとのコネクションや一連の動物密輸事件はあるという。


「ペット業界なんて縁日のカラーヒヨコ以下さ。商品価値を上げる為のコンテストや競技会、偽造血統書なんて当たり前の世界だ。最近じゃミックス犬(純血他種の交配犬)にも血統書を発行しているだろ(笑)。闘犬や闘鶏の世界なんかもそうだ。交配種である土佐犬には血統書が無い。それに変わるのがチャンピオン犬って事だ。そのせいなのか?団体が幾つもあるみたいだな。行政との癒着に助成金や闇融資の問題、賭博行為も関係した閉鎖的で特殊な世界だからなぁ。…ヤバイので、これくらいにしといてくれないか?」


野放し状態の悪質なブリーダー、出所の怪しい動物をマネーロンダリングのように転売、劣悪な環境での虐待販売や展示。
特定外来生物や危険動物の無許可飼育、動物園や業者からの大量盗難、ペット誘拐、稀少動物を偽装してのインターネット販売。
ワクチンの未接種、遺伝子疾患やウイルス性疾病の問題、近親交配、乱繁殖。
不要となった動物の大量虐殺や動物実験用への転売疑惑(実験動物業者や実験施設は動物取扱業者から除外されている)
捨てられた動物たちが繁殖し生態系を破壊している問題(05年に外来生物法が施行された)

これらの指導や処罰などの監督官庁や部署もそれぞれに違い複雑に絡み合う。
所詮は愛玩動物に関する犯罪だと軽んじる傾向さえもある。
埼玉と大阪で起きた愛犬家殺人事件に象徴されるように、短絡的に一攫千金を狙えるペット業界。
動物取扱業は許可制ではなく届け出制である。


これが動物愛護や環境先進国を目指す日本のペット業界の裏側である。
動物達の可愛らしさの裏で人間達の醜い笑顔が垣間見える闇の世界でもある。



動物愛護法改正で動物取扱責任者の選任、罰則規定をも含めた登録制へ変更された。


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(C)SHINSHUN / SPA!(扶桑社)


実は……、この原稿を書いたときの動物愛護関連の(…あの)理事のコメントと突っ込みに対するいぶかしげな態度が大笑いだった。完全オフレコだったので削除しましたがね。しきりと何に掲載されるのか…ばかり気にして。




私信:日本アンチキムチ団さん。…さすがぁ!ほぼ正解です(笑)
歌舞伎町・外国人マフィア裏面史
 
歌舞伎町は外国人たちが作り上げた街という裏の顔を持つ。
戦後、開放国民となった台湾華僑や半島出身者たちが土地を手に入れビルを建てた。
彼らや街の有志たちが大同団結し荒地であったこの街を一大娯楽街にと映画館・劇場などの娯楽施設を作り歌舞伎劇場を誘致しようとした。
その際に歌舞伎町と言う町名が誕生した。

そうした歴史を持つ街の自国出身成功者を頼って外国人が集まるのも、ネオンの輝く歓楽街に集まるのも当然の事であった。
家賃も安く再開発の遅れた住宅地を周辺に抱えていたことも好条件だった。


この街で初めて外国マフィアという名称が与えられたのは韓国・台湾ヤクザたちだ。
戦後、ともに自由主義国家の道を歩んだ韓国・台湾のヤクザは日本のヤクザと精神性に共通点が見られ、ヤクザの権益を荒らすことなく闇の奥深くで彼らは増殖していった。

韓国ヤクザは次第に事業化していき、のちに歌舞伎町にコリアンゾーンを作り上げた。
知られざる韓国組織暴力(ヤクザ)事情とその歴史

問題は台湾ヤクザであった。「竹連幇」「四海幇」「天道盟」という黒社会の人間が身分詐称して入国した。流と呼ばれる彼らは凶暴であった。
歌舞伎町に近いマンション「O」で台湾マフィア同士が激しい銃撃戦を繰り広げ全員が死亡するまで殺し合った。
その後、警戒に当たっていた職質警官をいきなり射殺するという事件が続いた。犯人は「殺手」と呼ばれ台湾で十数人を殺し海外逃亡中の凶悪手配犯であった。
警察の摘発にヤクザの排除という表裏一体の攻撃を受けた彼らは衰退していった。


その後、イラン人が台頭してきたが、彼らもヤクザたちに駆逐され消えていった。


空白を埋めたのは中国人マフィアたちであった。彼らは上海、北京、福建という三大グループを中心に出身地ごとにグループ化していた。
「看板」を出している日本人ヤクザと違い、彼らは簡単には実態を見せなかった。
地元の日本人組織も最初は自国人のみを相手にしたシノギに関しては黙認していた。

しかし暴対法で日本人ヤクザの行動が制限されると彼らは一気に力を付けた。そして事件は起きた。

九十四年八月十日、歌舞伎町の裏面史に残る残忍な殺人事件であった。快活林事件、俗にいう青竜刀事件である。
この事件で中国マフィア・黒社会というものが衝撃的にクローズアップされた。
一般的には彼らのシノギである弁当販売の利権争いが原因と発表されているが、それは単なるきっかけであり、実際には中国マフィアの「北京」と「上海」の抗争の一部であった。

快活林事件の前に福建出身のヒットマンが別グループから殺人を依頼され対立グループと繋がった中国系マレーシア人やクラブ経営者を殺害するという事件が連続していた。

これらは自国人就労者を客にした賭博利権などの奪い合いであった。
彼らは自国人専用のサロンという名の非合法の賭場を開いていた。
そこでは就職・不動産・偽装結婚・保証人の斡旋、犯罪情報の交換、盗品マーケットや地下銀行業務も行われていた。
その奪い合いに加えて売春利権や金銭問題などが蓄積され一気に爆発した抗争であった。


さらに売春、薬物をシノギとする東北マフィアという新勢力も台頭。
歌舞伎町で地元組織のひとつが主催して親睦交流会が秘密裏に開催された。集まった中国人幹部は三百人であった。

そうした彼らの実態を把握できずに一斉摘発という社会的弱者までをも巻き込む大動員作戦を取るしかなかった当局の苦肉の対策とヤクザという自浄抗体を骨抜きにした施法は、彼らを完全な犯罪者集団に変え各地に四散させて日本を犯罪天国にしてしまった。

ピッキング、スキミング、旅券・金券・カードなどの偽造技術のほとんどは彼らが持ち込んだものだ。


ちなみにこの街の歌舞伎という言葉は中国では「舞伎館」という遊郭・娼館に勤める歌妓・舞妓や娼婦のことである。
有名な看板アーチである歌舞伎町一番街・・・、
一番の売春婦街と書いてあることにもなる。
街の名前に誘われて彼らが集まるのも無理からぬ話である。 


※・・・、

最近、「青竜刀事件」のキーワードや某サイト質問コーナー(笑)などで
このページを訪問される方が多いようですが、
念のために申し添えれば、あの事件、現在は「快活林事件」となっている。
…どうして???
実は凶器は青竜刀にあらず、刺身包丁だからです。
中国マフィア、長い刃物、=イコール=青竜刀? 短絡的です。
いまだに、凶器は…、と、そう書く裏系同業者も多いようですが、
実は大恥をかいています。↑私も「俗に言う」と書いているはずです。
で、発生場所も誤解されているようです。
事件現場近辺の路地にある中華料理店じゃありませんから。
…念のために。 (関係者はこぼしていました)
まぁ、事件名のインパクト強烈ですからね。




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封印された原稿 ~愛甲の日々~
WBCが行われている。
野球を見ていると、私はひとりの英雄を思い出す。
…愛甲猛、甲子園のヒーローだ。

これは、プロ野球再編問題で日本中が、ライブドアだ、楽天だと大騒ぎし、
日本プロ球界初のストライキが行われていた年の原稿である。

ホリエモンは、まだ太陽の下、己のその野心に目覚めた頃、
ナベツネも、まだオーナー会議の一番高い座布団の上に、ふんぞり返っていた頃。

某誌の依頼原稿であったが、
私はこの原稿を封印した。
理由は、彼の妻の顔を見たからに他ならない。

時が経ち、その封印を解こう。
2004年秋の原稿だ。

当初のタイトルは以下であった。

俺は野球バカの成れの果て!! プロ野球界リストラ秘話
「プロ野球再編問題」の陰で選手会が危惧し囁かれる…もうひとつの問題。
戦力外通告!引退!リストラ!プロ野球選手に迫りくる現実


原稿には、その頃のプロ球界の現状が綴られている。
その部分は改稿削除した。



……私はこの原稿に新たなタイトルを付けた


「愛甲の日々」



※…Junpeiさんからメッセージを頂きましたが返信が戻ってまいりました。
   『ご推察申し上げます』 BY 神峻 08・06・17

[封印された原稿 ~愛甲の日々~]の続きを読む
犯罪史上、最も間抜けな強盗!
某実話劇画誌にて指名手配漫画を連載している。
裏系ライターとして、気になる指名手配犯の犯罪再現漫画である。

誌上指名手配として、当初は独自に懸賞金を懸けよう…という話もあった。
…が、編集部はポケットマネーでお願いしますというので、持ち合わせていない私は却下。

とかく、当局に睨まれがちな雑誌であるゆえに、私も含めた関係者の贖罪の意味もある。
某テレビ番組も参考にしているとか…いないとか? …いない。


毎回、強烈な犯罪者を取材し、その事件の謎や明かされない秘密を、ホンの少しだけ暴露っている。

その中で、時々、困ったチャン的な犯罪に出くわす。
今回の銀行強盗犯もそうだ。

恐らく、日本の犯罪史上で、最も間抜けで、最もお馬鹿な銀行強盗である。調べれば、調べるほど、頭を抱え込んでしまった。久しぶりに大笑いな犯罪だったので、ここでも指名手配しよう!


なのに…、捕まらない。困ったものだ。


犯罪史上、最もお馬鹿な強盗犯!~佐賀銀行津古支店強盗事件~

2002年5月22日、福岡県小郡市にある佐賀銀行津古支店に銀行強盗が押し入った。
犯人は角川勝幸(51)。

角川はパンティストッキングで顔を隠していた。
ある捜査関係者は言う。
『最近の銀行強盗は目出し帽やフェイスガード、サングラスにマスクといった物で顔を隠す傾向にある。今時、ストッキングなんて…』
…隠す?ストッキングは隠すというよりも「顔の偽装」に近い。

その収縮力によって変形した間抜けな顔で支店に乗り込んだ角川は、女性客をナイフで脅して人質に取ると行員に言った。
『か、金を出せ!』
行員は唖然としながらも、角川の差し出した鞄に一千万円の札束を詰めた。

『それもよこせ!』
カウンターの百万円の束も角川は要求した。
一千万円の束をすんなりと犯人に手渡した行員は、なぜか?百万円の束を渡すことに躊躇した。

…なぜなら、角川が強奪したその一千万の束は表と裏のみに真札が使用されているだけの銀行強盗対策の偽装札束であった。

その百万円の札束を要求しなければ、被害金額はたったの二万円という前代未聞のお間抜け銀行強盗になるはずだった。

それでも、角川を犯罪史上で最も間抜けで、最もお馬鹿な銀行強盗と決め付けるのは、他にも理由がある。

その逃走車両の車体色である。…その色はなんと白。

女性行員は訓練通りに逃走車両に向けてカラーボールを投げた。
二発が見事に命中、白い車体に目立つ蛍光色。
その状態のまま逃走した角川は、なぜか?運良く逃げ延びた。

ところで、ストッキングを被った間抜け顔の銀行強盗が角川だと犯人特定されたのはなぜであろうか? 

信じられないことに、角川は犯行直前にその白い車を銀行の駐車場に入れると、その場所でおもむろにストッキングで顔面偽装をし、強盗の準備をしていたのである。

しかも、その準備の一部始終が、犯人は私ですと言わんばかりに、バッチリと防犯カメラに映し出されていたのであった。

重ね重ねのお馬鹿ぶりである。

この犯罪史上、最もお馬鹿な銀行強盗・角川勝幸は、お間抜けな割には、いまだに逃走中である。

逃走期間四年間、被害金額を日給に直すと五百五十円也。

もしも、百万円束の追加要求がなければ、日給十三円(笑)


角川ぁ!笑わないから出てきなさい! そして地道に働け!


ね?困ったものでしょ?


※ 劇画マッドマックス3月25日発売号にて漫画は掲載しております

(C)SHINSHUN 

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捕まえたら私から賞金550円!
~あるヒットマンの激白~
 
「抗争はドンとやればいいが、内緒で消すのは色々さ。死体が出なけりゃ殺人じゃない」

…以前、指定暴力団三次団体のある人物に秘密インタビューした。

「鉄砲玉は犠牲フライ、俺は振り逃げ」
殺し屋の彼はそう例えた。

左手に日本刀、右手に拳銃、腰のベルトに予備の拳銃を突っ込んで、単身で対立ヤクザ事務所に殴り込んだ。
一人も殺るなとの命令だった。彼は見事にやり遂げた。

以降、度胸に加えてその冷静さを買われた。
懲役に行っている間に過激さで有名であった組は解散した。

出所後、自分の能力を高く買ってくれる組織に草鞋を脱いだ。

懲役通算25年、殺した人間11人、うち発覚した殺人2件。

気になって仕方の無い事が…。
彼の右手の指はマトモだが、左手の指は親指と人差し指だけ。
それ以外は根元から無い。
指詰めは通常では左右交互に詰めていくのが普通だ。
どうしてなのかと訊ねると、

「だってチャカ持つだろ?」
…と、彼は平然と答えた。


彼は日本のヤクザも新しい殺人方法や今までにない武器に目覚めつつあると言う。
それは外国人犯罪組織との接触によってもたらされると言う。

91年、新宿歌舞伎町。地回りの日本人ヤクザが不良中国人らしき青年に声を掛けた。
言葉を理解できない中国人は、いきなり刀剣で日本人ヤクザの顔を切りつけた。
彼がどこからその刀剣を取り出したのか?
手品でも見せられたかのように日本人ヤクザは呆然とした。
その刀剣は中国人が左手に持つ傘の中に仕込まれていた。
初めて偽装された武器の存在が公になった瞬間であった。

以来、彼らの隠し持つ偽装武器が大量に押収される事となる。
それは仕込み杖や傘のような手製の物から万年筆に偽装されたナイフ、携帯電話などの電子機器に偽装された銃器、爆発物まで様々であった。

外国人犯罪組織の人間たちは軍隊経験や兵役を終えた者が多く、武器の知識や扱いにも長け、戦闘能力もその殺人術も日本人ヤクザの比ではない。
そのノウハウや武器を商品としている人間との接触が、日本人ヤクザに新しい武器や知識をもたらすのである。
スパイ映画を髣髴とさせるペンシルガンやトランクに仕込まれた銃器もヤクザ抗争で実際に使用されたり、摘発によって押収された事例のある武器である。

日本人ヤクザの中にはコレクションのようにそれらを収集している組織幹部もいると言う。
殺人という目的でなくとも、こうして得た武器が使用され始めている。

02年、喫茶店で中国人マフィアに射殺された日本人ヤクザの報復とも言われている歌舞伎町異臭事件の際に使用された催涙スプレーは、入手困難な米軍仕様の特殊な物であった。

05年の高松での暴力団同士の抗争では事務所に手榴弾が投げ込まれた。同年には暴力団の武器庫とおぼしきワンルームマンションが摘発されて自動小銃まで押収された。

共に外国犯罪組織からの入手であることは間違いが無い。

「機関銃はダメ。大量殺人の目的とその可能性があると認定されてしまう。ぶっ放せば無期、一人でも死ねば死刑。その音でぶっ放した瞬間に警察が飛んでくる。俺が見たものでこりゃいいなぁと思ったのは、飛び出しナイフ。本当にナイフの刃が相手にめがけて飛んでいくヤツだ。音がしないってのがイイなぁ」

形状を訊ねると旧ソ連の特殊部隊が使用したスペツナズナイフである。柄の内部に強力なスプリングが仕込まれており、柄のボタンを押すと凄まじい初速で飛び出す有効殺傷距離10mの特殊ナイフである。
ミリタリーナイフという弾丸を使った短発銃と言ってもいい武器だ。
ナイフという武器の特性と使用距離を考えると極めて高い殺傷能力を持つ武器である。


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~街づくりは住人たちの手で!~ 賞賛!ゴールデン街の若き住人たち。
私は歌舞伎町の住人ではあるが、ゴールデン街が大嫌いである。
同じ歌舞伎町ながら、あの街は別世界。
住人たちや客、何となく人種が違うように思っている。
とにかく貧乏ったらしい。ウジウジしている。エセインテリ。文化人気取り。
負け犬の巣。馬鹿まるだし! 
小学校の時に教室の隅に置かれたゴミ箱の付近に集まって、自分たちだけのコミュニティを作っている、根暗で、馬鹿で、運動オンチのハブっ子たちがいた。
あいつらと同じだ。
……考えただけで、煤けた匂いと小便の臭いが鼻に付くような気がしてくる。

この街では誰もが時間が止まったかのように、カウンターの止まり木でグズグズ呑んでいる。…か、と思ったら、安酒で泥酔、隣席の見知らぬ人間に、政治、芸術、演劇、文学、あらゆる議論を吹っかけてクダを巻く。

ああああ……考えただけでイヤだ!

ゴールデン街は昭和を残した最後の呑み屋街。
正確に言えば花園○番街・三光商店街など各路地ごとに名前があるのだが、
うるさい事は言わず、新宿ゴールデン街! 
元々は青線(非合法売春街)であった。
その名残りは現在の各店舗にも色濃く残っており、二階や三階がソレ用の部屋だった。
戦後、新宿が復興してきて、露天商や屋台の飲み屋なんかを押し込めた場所がここなのだ。

お店の殆んどは三坪から五坪。
それはこの街の造りが棟割りの長屋形式になっているからで、四つの店舗がひと棟。
その成り立ちから、完全に区画整理されている街でもある。
棟と棟の間に細い路地があり、其処を抜けてお店をハジゴする。
それがこの街の楽しみ方であると言う。
水商売で広く言われる言葉、「一見、裏を返す、常連」
『一回や二回くらいじゃ、この街の面白さは判んないよ。三回目からがお楽しみさ!』
とほほほ。一回で充分!
……大嫌いだ。

バブル期に地上げ攻勢を受け、三坪が一億円という驚きの価格にまで上昇し、
そこかしこに空き地や管理店舗と称する空き店舗が、
ババアの抜けた入れ歯のように惨めな姿を晒していた。
たが、ゴールデン街の崩壊前にバブル自体が崩壊してしまい生き永らえた。
現在は、そうした昔からの店主の撤退した店舗を借り、若いオーナーも増えた。
彼らがゴールデン街に新風をもたらせた。
三坪から五坪の店をそのセンスと自由な発想で蘇らせた。
今では最先端とレトロが共存する空間に変身。
以来「昭和」をそのまま残しながら「今」を取り込んできた街でもある。
忘れていた子供の頃のおもちゃ箱をひっくり返したような気分になれる……というが、
近寄りたくもない。
……大嫌いだ。

そんなゴールデン街の若い店主たちが中心になってイベントを開催するという。

大艶会!桜フェスティバルである。
http://www.hanakin-st.net/sakura-festa/

場所は歌舞伎町世界遺産とも言える夢ドーム“最後のグランドキャバレー”クラブハイツ!
http://www.clubheights.com/
日本最大のグランドキャバレーにして歌舞伎町最後の生き残り。
客席数五百席、コンパニオンの在籍は二百名。
若手からベテラン、外人までよりどりみどり。
巨大なドーム型の店内、三千万円也のゴージャスなシャンデリア。
有名タレントのショー、豪華なバンド演奏をバックに社交ダンスと、大人の世界が連日連夜繰り広げられている。いや、…いた。
斜陽著しい歌舞伎町の向かい風をマトモに受けて、さすがの夢ドームも田んぼの真ん中や、放課後の体育館で飲んでいるような気にさせられる昨今だ。

そのクラブハイツを借り切ってのイベントだ。
この店はよくイベントに使用される。
新宿プロレスや風俗嬢たちのシンデレラコンテストなどの会場にもなっている。

私は、悪徳ディスコ経営と、その経営破たん後には、オーガナイザーと呼ばれる若いクラブイベンターやDJなどを影で操って暴利を貪っていた。
現在は一世を風靡しているあのエロカワイイも、当時は売れない小太りの歌手というよりも、単なる気さくな大阪のネエちゃんだった。
そういうイベントに参加して唄ったことも一度や二度ではない。
そのイベントを同じビルにあるCODEというクラブで開催していたのだ。
そういう悪徳イベントを開催しているくせに、トランスの4つ打ちのビートが喧しくて大嫌いで、すぐ上のハイツにイベントが開催される度に逃げ込んでいた。
(それから離れた今は、なんとなくそういうジャンルのCDを買ってしまう自分がいるが…笑)
まぁ、その頃の話は、今度、じっくりとするとして……。

ゴールデン街のイベント?
暗くて、貧乏たれで、酒癖の悪い奴らが集まってるのかよ?
各店舗がパフォーマンス・ショー? 
学芸会かよ? 
どれどれ……鼻で笑ってやろうか?

さっそく、一名様、五千円のチケットが届けられた。
ゴールデン街が大好きなD出版社の編集長T氏からのお誘いであった。
ハイツで開催している割にはお安いチケットだなぁ…ぶふふ。

参加するのは、私と同じくゴールデン街にまったく理解を示さない歌舞伎町物書き軍団。
変な中国人「歌舞伎町案内人」李小牧!
http://www.leexiaomu.com/
「女衒」「夜王」などでブレイク直前の「平成の女衒」武内晃一!
http://www.zegen.com/top.html
そして、暗黒街のスポークスマン「歌舞伎町コーディネーター」神峻!
……最近、この三人が、やたらとつるんでいる。
まぁ、それは幾つかのコンテンツを共同でプランニングしているからであるが、それはおいおいおい…と、お届けするとして…。
お前ら!遊びすぎだろ!というくらいに、トリオ・ザ・歌舞伎町である。

夕方、五時の集合だったが、連日のお遊び三昧、週末に溜まった原稿書きというトリオ・ザ・歌舞伎町が、全員、寝ぼけ顔で集合したのは六時過ぎ……。
たいした酒も食事もないんだろうと、すぐそばのコマそば(コマ劇場のそばだからコマそば?…ここのカレーライスは間違いなく歌舞伎町一のお母さんカレー!)でソバを掻きこむ。小腹を満たした我々はハイツ専用エレベーターに乗り込む。

扉が開くと「夢ドーム」多分、きゃははは…だろう。

…………驚いた。
そこには千人以上の人間が盛り上がっていた。いや、もっといたかもしれない。
クラブハイツがこうなっているのを十年近く見ていない。
営業とは関係ない様々なイベントでもだ。

ボランティアのエスコート係に案内されてT編集長のいるエリアにたどり着く。
店舗ごとにテーブルやエリアが決められており、それぞれ趣向を凝らした店?いや、テーブルになっている。
まずそこにチャックイン?して、スタンプカードで各店舗を廻れるようになっている。
六本木で開催されて人気を博したキャバクラ万博(キャ万博)のシステムに近かった。
それでも、こんなに人はいなかった。
あとで分かったのだが、主催者たちが精一杯のオシャレや仮装を呼びかけたので、華やかなファッションの人たちが多い。その殆んどが、実に楽しそうな笑顔だ。
明らかに、乗り遅れている。呆気にとられた私たちは顔を見合わせた。

ステージでは各店舗プレゼンツのパフォーマンス・ショーが演じられていた。
それは学芸会?……違った。……ごめんなさい! 土下座状態で前言撤回。
ひねくれの私の言い方は悪いかもしれないが、ゴールデン街は才能の宝庫。
埋もれた? 世に出なかった、出ようとしている才能の宝庫だ。
そういう意味では歌舞伎町以上かもしれない。
夢のために金を手にするには手っ取り早く歌舞伎町の中心に向かえばいい。
それをこの街の住人たちはゴールデン街を選んだ。
うまくは言えないがそういう事だ。
キャバクラなどの飲み屋で「わたし女優志望なんです」「ホントは○○なんです」なんて言うのがいるが、この街では、そうした見慣れた、聞きなれた「口だけ○○」ではなく、ホンモノの才能だ。

サルサバンドでステージ間近まで人が溢れた。
LOS・BORRACHOSというバンドだ。
FLAPPERというお店の製作イベント。
巨大なドームのフロアが揺れた。
地震ではないのか?と最初はギョッとした。
リズムに合わせて揺れ続けた。
このビルは耐震偽装か?
実は、歌舞伎町の古いビルは頑丈に出来ている。
同じビル内にある「CODE」でさえ揺れはしない。

わたしたちのいたブースエリアは「夢二別館」であった。
接客をしてくれていたオネエちゃんたちがステージに立つという。
実は彼女たちは「紫ベビードール」というお色気パフォーマンス軍団だった。
「夢二別館」のママも、映画や舞台で活躍する女優の顔を持つ。
http://www.geocities.jp/yumeji0606/index-2.htm


大酒飲みの李小牧が最初に壊れた。
李小牧はステージかぶりつきで彼女たちを応援する。
気さくで、陽気で、オシャレで、義理堅く人当たりのいい……、
けして本人には口にはしないが、私が彼を尊敬する最大の大好きな理由だ。

あのニヒルな武内晃一もフロアに出てきて、手拍子をしている。
彼女たちのショーはコケティシュでセクシーで可愛らしかった。
ママも、ステージ後半に登場し、弾けたようにダンス!
……ママだけが黒いベビードール。なんとなく意味深。

こうしたイベントを見守る人物がいた。
BAR「流民」のオーナー・大倉弘氏であった。
http://www.hanakin-st.net/liumin/index.html
このイベントの主催者である。
金髪で黒いコート、静かに会場内を廻り、参加者の楽しそうな顔を見守っている。
彼が、若き店主たちに声を掛け、夢を具体化し、実現した。
……大成功であろう。

住人たちが作るイベント。
主催は大倉氏が中心の「桜フェスティバル事務局」
「新宿区」も「歌舞伎町商店街振興組合」も協賛も後援もしていなかった。
行政のお仕着せではなく、自分たち自身で街の将来を考え、作り出してゆく。
今の、歌舞伎町に欠けている最大のネックだ。

「笛吹けど、踊らず……」
はたして、その笛すら、真剣に吹こうという者が歌舞伎町にいるのだろうか?
この一番、難しいことを彼はやり遂げている。

この現実を目の当たりにして……驚きを通り越して私は感動していた。
どんな苦労が彼にはあったのだろうか? ……ない訳はない。
我々は名刺交換をさせていただいた。
『こんな場所で会えるなんて思わなかったなぁ…。そうですか、そうですか』
彼は歓待してくれた。
『楽しんでいって下さい!』
静かだが、自信に満ち溢れている言葉だ。
斜陽の歌舞伎町で、この言葉を自信たっぷりに言える社交飲食業主がいるだろうか?
……楽しんでますとも!

……それにしても、
セクシーダンスのTAMAYO嬢のパフォーマンスで、ハッチャけた、変な中国人道案内!
……あんた、弾けすぎだって!

彼は言う。
『中国ではまずこんな同業者や競争相手が集まったお祭りなんて無い。みんな、自分のことしか考えていないから…。これはすごくイイですね』
武内が李に答えた。
『今の歌舞伎町だってそうなんだよ……』
私は武内の言葉に黙って頷いた。

我々、三人がつるんでいるのは、実は、歌舞伎町復活に本気で取り組もうとしているからである。今しかない、今だからこそやる、それは、もうアトがないからである。

その活動の第一弾が、来る5月17日から21日、コマ劇場前広場を野外劇場とし、その後、シアターアプルで演じられる舞台がある。「夢・歌舞伎町物語~歌舞伎町を創った男・鈴木喜兵衛」である。李小牧原作である。

わたしの連載「歌舞伎町の侠」も次回はこの“鈴木喜兵衛物語”となる。
そして、NPOを立ち上げて、本格的活動に入る予定である。
9月にはその歌舞伎町コマ劇前広場で行政や有識者、住民代表を集めた「歌舞伎町討論会」を行う予定である。日本テレビの新しいドキュメンタリー番組で二週に渡って放送される。
歌舞伎町の現状と問題、そして未来……。
笛を吹いてみるのだ。

今度、大倉弘氏のお話をじっくりと聞きたい。
T編集長!誘っていただき、感謝します!

そして……訂正します。
私はゴールデン街が大好きです。
その素晴らしさに気が付かない私は愚か者でした。

実に素晴らしいイベント!楽しい酒であった。

明日は、さっそく! ゴールデン街に繰り出そう!

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紫べビードールのみなさん
http://babydoll.pussycat.jp/

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彼女たちのパフォーマンス!

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会場を巻き込む!
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